帰国子女の息子を中学受験させたいのだけど、塾と家庭教師どちらが良いの?
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
最近まで海外に住んでいたお子さんが中学受験をする場合、一般的なお子さんと比べて勉強が不利になるのは否めません。
そこで今回は、「帰国子女が中学受験をする場合の勉強方法」に加え、「帰国子女には塾より家庭教師の方が良い話」を紹介。
効率的に受験勉強を進めるにはどうしたら良いかがわかります。
- 帰国子女は中学受験で難関校を狙えるのか
- 帰国子女が中学受験をする場合の勉強方法
- 帰国子女が中学受験をする場合、塾より家庭教師の方が良い話
実際に、小学校中〜高学年で日本に帰国した元教え子と友人のお子さん3人の体験談を交えて、解説していきます。
帰国子女は中学受験で難関校を狙えるのか
結論、帰国子女でも難関中学校に合格できます。
一般生徒と同じ受験をする場合は、海外にいた分遅れを取っていることもありますが、巻き返しは十分可能。
また、帰国子女受験が可能な中学校も東京都だけで40校近くあります。
帰国子女枠がある難関中学校
東京都内の偏差値70前後の難関中学校で、帰国子女枠受験ができるのは以下のとおり。
- 豊島岡女子学園中学校(女子校・私立)
- 早稲田大学系属早稲田実業学校中等部(男子校・私立)
- 海城中学校(男子校・私立)
- 白百合学園中学校(女子校・私立)
- 渋谷教育学園渋谷中学校(共学・私立)
- 立教池袋中学校(男子校・私立)
- 東京学芸大学附属国際中等教育学校(共学・国立)
神奈川県だと、聖光学院中学校(男子校・私立)や慶應義塾湘南藤沢中等部(共学・私立)、千葉県だと渋谷教育学園幕張中学校(共学・私立)なども一例です。
中学校によって、一般生徒と同じ試験内容で帰国子女には点数加算がある場合と一般生徒と試験内容が異なる場合と2種類あり。
帰国子女枠の受験資格は基本的に、①海外滞在年数が継続して2年以上、②帰国してから1年以内だよ。詳しくは各中学の募集要項を見てね。
第一志望校に帰国子女枠がない場合
残念ながら志望校に帰国子女枠がない場合、裏技はありません・・・。
帰国後の受験までの残りの期間で、コツコツ勉強を進めて周りの受験生との実力差を詰めていきましょう。
受験校を早めに決めよう
中学受験は高校や大学受験よりも特殊で、学校によって試験内容が大幅に違います。
特に試験当日まで時間のない帰国子女の受験生は、早めに志望校を決めて試験対策を始めるのが得策。
帰国子女が中学受験をする場合の勉強の進め方
帰国子女が中学受験をする場合も、基本的に一般の中学受験生と勉強方法は同じ。
ただ、受験まで時間が少ない分効率よく勉強を進めるべきで、そのために必要なことは主に3つ。
- 今の実力を把握する
- 帰国日から試験日までの時間を逆算
- 帰国子女コースのある塾・家庭教師を選択する
順番に解説していきます。
今の実力を把握する
実力テストを受ければ、重点的に学習すべき分野を把握できます。
苦手科目・分野をどれだけ減らせるかが受験を勝負する鍵。
帰国日から試験日までの時間を逆算
時間を逆算することで、受験までのおおまかなスケジュールを立てることができます。
何の目安もなくただ勉強を進めるだけでは、試験当日までに必要な偏差値が足りず、志望校を変えなければならない事態も。
帰国子女コースのある塾・家庭教師を選択する
なぜなら、一般の受験生と異なる勉強スケジュールが必要になるから。
特に小学校5年生以降に帰国して受験勉強を始める場合は、帰国子女対応できるプロに頼るべきです。
帰国子女には塾より家庭教師がオススメ
中学受験は大手進学塾に通うのが一般的です。
しかし、通塾を選択すると、塾のペースに合わせて年間カリキュラムの途中から授業をスタートすることに。
学習状況にムラがある帰国子女生の場合、家庭教師の方が効率的に勉強を進められます。
帰国子女には塾より家庭教師がオススメの理由
- 先生に質問しやすい
- 個別対応のカリキュラムを作成してくれる
- 帰国子女コースがある家庭教師センターが多い
大手進学塾の集団授業だと授業に追いつけなくてもなかなか先生に質問できませんが、家庭教師だと逐一カバー可能。
また、専用のカリキュラム作成と帰国子女枠試験の対応に関しても、塾より家庭教師の方が手厚いです。
もちろん、家庭教師にもデメリットがあるので、お子さんの性格によってどちらか良いか考えるのがベター。
どのような子が家庭教師一本での勉強に向いているかは、こちらの記事に掲載しています。
難関校の中学受験では大手進学塾に通うのが一般的ですが、家庭教師だけで合格を目指すことは可能なのでしょうか?これから受験勉強を始める方、塾で成績が伸び悩んでいる方向けの記事です。
帰国子女の中学受験体験談3例
受験まで3年半あり、他の子に遅れをとっている科目もなかったので、一般受験も十分可能だと思い、大手進学塾に入りました。多少の勉強の遅れはありましたが、家でもカバーできる範囲だったので塾のカリキュラムに沿って受験勉強を進めました。その後、順調に偏差値が伸び、志望校にも合格できました。 | 日本に戻るまでも中学受験の勉強は進めていましたが、帰国した際に受けたテストの偏差値が想像以上に悪かったので、塾と家庭教師を併用しました。塾メインですが、苦手科目のカバーは家庭教師の先生にお願いしたのが良かったらしく、なんとか直前期までに第一志望校を受けられる実力をつけることができました。とにかく諦めずに不得意分野を潰していくことが大事です。 | 帰国時に受験まで1年を切っていたので、志望校を帰国子女枠がある中学校に絞り、帰国子女対応の授業可能な家庭教師センターに登録。帰国前も受験勉強は進めていたが、やはり周りの受験生と比べると学力が足りなかったので、帰国子女枠のある中学校を受験することを早い段階で決めたのは正解だった。家庭教師の先生は勉強だけでなく、精神面もケアしてくれたので、その点も有り難かった。 |
帰国子女のお子さんが周りには少ないので、数年前の体験談も含みますが、受験事情はここ数年だと大して変わっていません。
印象としては、受験までの期間が短ければ短いほど、塾より家庭教師の方が良さそうということですね。
帰国子女向け家庭教師センター
- 家庭教師のノーバス
- 家庭教師ドクター
帰国子女コースがある家庭教師センターで、講師の質が高くおすすめできるのは、家庭教師のノーバス。
帰国子女枠の入試にも対応でき、外国語が出題される場合は、過去問を分析して、文法・語彙、読解力、英作文の強化もしてもらえます。
関連記事:≫家庭教師のノーバスの口コミは?
また、中学受験専門の家庭教師ドクターは、中学受験のプロ講師のみが派遣されるため、一般受験で家庭教師一本で合格したい方向け。
関連記事:≫中学受験家庭教師ドクターの口コミ・評判を知りたい!
「帰国子女が中学受験をする場合、家庭教師が良い話」まとめ
帰国子女が中学受験する場合、塾より家庭教師の方が柔軟に個々の勉強のサポートをしてくれるという理由から、家庭教師をおすすめしています。
ですが、お子さんの性格や勉強の進捗具合によっては進学塾に頼った方が良いことも。
塾と家庭教師のメリット・デメリットを把握して、どちらを選択すべきか(または併用するか)考えてみてください。