

サピックスが関わっているモコモコゼミって中学受験準備に役立つ?口コミが知りたい!

幼稚園の我が子に通信教育をやらせたい。将来的に中学受験も考えているけれど、何かおすすめはある?
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
子供が幼児期のときから「将来は中学受験をさせたい」と考えているご両親は少なくなく、私の周りでも1/3ほどいます。
でも、小さい頃からお受験塾に行かせたり、ガチガチに勉強させたいというわけではなく、自宅で少し先取り学習しつつ自分で学ぶ姿勢を身につけさせたいと考えている家庭が大半。
そこで今回は、中学受験塾の代表格「SAPIX」と小学校受験で有名な「こぐま会」が提携している幼児通信教育の「モコモコゼミ」について詳しく解説します。
実際にモコモコゼミを受講してみた感想や口コミ・評判も合わせて紹介。
- モコモコゼミは中学受験の基礎を作るのに役に立つのか
- モコモコゼミの体験談・口コミ・評判
- モコモコゼミの教材内容・料金
モコモコゼミは「中学受験向きかどうか」といった観点から、他の幼児向け通信教育とも比較してみました。
モコモコゼミとは
モコモコゼミは、小学校受験で圧倒的な実績を誇る「こぐま会」と中学受験の大手進学塾「SAPIX」が提携している、1歳〜6歳までの幼児向け通信教育です。
「こぐま会」は東京に3校と神奈川に1校の教室があり、それらの教室で幼児に指導してきた長年の経験を踏まえて開発されたメソッドがふんだんに盛り込まれているため、より現場の指導に即した教材を提供。
こどもチャレンジやZ会幼児コースのように生活に関わるあれこれ(トイトレや体験学習など)も同時に学ぶというよりは、先取り学習したり思考力を身につけることに特化した教材と言えます。
モコモコゼミの特徴
モコモコゼミの特徴は以下のとおりです。
モコモコゼミの特徴 |
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無料 | |
料金 | 月1,408円〜2,662円(税込)(オプションをつける場合は+α) |
2020年4月に「ハローキティゼミ・のりものゼミ」からリニューアルした通信教育で、幼児向けとしては唯一の小学校受験・中学校受験に対応する通信教育です。
やはり、「こぐま会」と「サピックス」が提携しているだけあって、幼児が取り組みやすい分量・内容でありながら、小学校に入るまでにしっかり力をつけることができる教材という印象。

1ヶ月から受講が可能だよ。「合わなかったら無料キャンペーン」をやっていてまもなく終了予定だそう。
モコモコゼミの対応エリア
モコモコゼミの委託業者との契約になりますが、海外からでも受講は可能です。
モコモコゼミのHPの「よくある質問」に詳細が記載されています。
モコモコゼミのカリキュラム
モコモコゼミのカリキュラムは以下のとおり。
コースと年齢 | |
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プチコース(1〜2歳) |
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プレコース(2〜3歳) |
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年少コース(3〜4歳) |
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年中コース(4〜5歳) |
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年長コース(5〜6歳) |
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算数強化トレーニング(オプション) |
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各学年の大まかな指針はこんな感じで、詳細な月ごとのカリキュラムは公式HPに掲載されています。(プレコースは除く)
また、算数強化トレーニングの「かんがえるさんすう」は、幼児でも小学生でも単独で受講が可能。かなり難しい内容なので、年長コースと併用で受講するのが良さそうです。

プチ〜年中コースまでは量は少なく問題も簡単なものが多め。年長コースになると、量も多く、難易度も高くなるよ。年長コースからいきなり受講は厳しいかも。
プチ〜年中コースまでは基礎編で、勉強嫌いにならないためにもあえて難易度や分量を落としているとのことです。
モコモコゼミの教材の内容
ここで、モコモコゼミの教材内容の一部をコース別に紹介。
だいたいの月で①教材、②がくしゅうのてびき、③カードや塗り絵などの付録がついてきます。
キャラクターがかわいく、幼児が気に入りそうなデザインなので、娘も嬉しそうに勉強していました。
モコモコゼミ プチコース(1〜2歳)の教材
カード教材やパズル、ぬりえが付属されるので、遊びながら学習できます。
キャラクターメインの教材で、子供の興味を自然とひくようなデザインになっているところは、さすがこぐま会。
楽しく学ぶ習慣を身につけるのは市販のテキストでもできますが、親が選ばなくても毎月バランスよく教材が届くのは魅力です。
モコモコゼミ プレコース(2〜3歳)の教材
※公式HPより引用
プチコースより、少し問題文が長めで、カリキュラムも年間で固定されています。
大きさくらべや数のカード、ぬりえなども付属。
図形や間違い探し、物の名称などをかわいいキャラクターと共に学ぶことができます。
モコモコゼミ 年少コース(3〜4歳)の教材
年少コースは前の2学年からステップアップして、中学受験のための思考力や表現力の基礎を身につける内容となっています。
大きさ、長さ、数、図形、色だけでなく、花の名前や季節など生活の知識も織り込んで学習。
簡単な問題も多いですが、大事なことは漏れなく学習していけるという点で魅力的な教材です。

月ごとにだんだん難易度が高くなるから、自然とステップアップした内容を勉強できるよ。
モコモコゼミ 年中コース(4〜5歳)の教材
年中コースは年少コースに引き続き基礎固めをしますが、すごろくなど遊びも盛り込んで楽しく学習ができます。
実際にパズルを使って自分で形を作って遊ぶことで、頭ではなく体で図形の概念を学ぶことが可能。
季節などの生活の常識についても年少コースと同様にカリキュラムに入っています。
また、絵をみてお話を自分で考えて話すといった問題で、表現力や思考力をさらに伸ばす内容となっています。
モコモコゼミ 年長コース(5〜6歳)の教材
これは4月号の内容なので比較的簡単ですが、年長コースでは小学校進学を見据えた応用コースとなっています。
細かい部分までしっかり絵を見て判断する問題。
単なる文字や数字の読み書きだけでなく、かなり思考力が必要な内容も学習できます。
小学校受験に出てくるようなお話の内容理解(時系列・しりとり・反対言葉など)を問う問題も登場。

年長コースはこんなに難しいのね。うちの子は解けるかしら・・・。

年中コース以前で段階を経て基礎力をつけていくので、難しめの問題でも解ける様なカリキュラムになっているよ。個人的には、年少コースあたりから始めても良いかなという印象。
モコモコゼミ 算数強化トレーニング(かんがえるさんすう)の教材
※公式HPより引用
算数強化トレーニングは、どの年齢でも契約は可能ですが、年中コースか年長コースでの併用が最適。
四則演算をマスターするコースなので、基礎ができていないとかなり難しい内容です。
難関中学を受験する子供たちのために作成された問題なので、将来中学受験を考えていて、算数を先取りしたいと思っているご家庭には、ぴったりのコースですね。

オプションのモコモコチャンネルは、教材に連動した内容のアニメーションなので、一人で学習ができるよ。プレコース(2〜3歳)から対応。
モコモコゼミは中学受験の基礎作りに役立つか
実際の教材の内容やカリキュラムを見たところ、モコモコゼミは「中学受験で必要な思考力や表現力、応用力」の一部を身につけられる教材。
ゆるふわなキャラクターで子供たちの学習のハードルを下げつつ、しっかり受験勉強に必要な力をつけることができるので、学習塾に近い内容と言えます。

教材に加えて、親向けの「がくしゅうのてびき」がかなりよくできているよ。どういうふうに子供に指示したり教えれば良いかということや、問題の意図などが載っているので、その点も市販のテキストや通信教育とは一味違うね。
関連記事:中学受験と幼児期の過ごし方が関係する3つの理由
モコモコゼミの体験談と口コミ・評判
ここで、職場の先輩、ママ友、SNSのフォロワーさんに直接聞いたモコモコゼミの口コミと評判をまとめてみました。
メリットとデメリットの両方を紹介します。
モコモコゼミの良い口コミ・評判

年中コースを受講。「キャラクターがかわいい!」と娘も食い気味で取り組んでいます。4月からだんだん難易度が上がるので、難しくて解けないということもなく、少し考えればわかるようにカリキュラムが組まれています。今のところ楽しく学習できているので、もっと早く始めていれば良かったと思います。

年長コースを受講。最初は量が物足りないと思っていましたが、習い事や他のテキストとの兼ね合いを考えるとちょうど良いかもと最近思います。親の手引書がなかなか良くて、いつも読み込んで勉強しています。国語・算数・生活をカバーした内容ですが、特に算数系の問題は秀逸です。年長コースはかなり難しい問題が多くなっていて、たしかに中学受験準備向きだなと感じています。

年少コースを受講。ママ友に評判を教えてもらい、お試しでトライしてみたところ、わかりやすくて楽しいので続けてみることに。ちゃれんじもやっていたのですが、それよりも子供が集中して取り組んでくれるので、机に向かう時間が長くなりました。答えは一つじゃない、というような良問もあって、そういうところが他と一線を画す点だと思います。
モコモコゼミの悪い口コミ・評判

プレコースを受講。口コミでも言われていましたが、量が少ない。本当はモコモコゼミだけで勉強できれば良いけれど、他にも学研などのテキストを買って同時並行で取り組んでいます。ただ、内容はとても良いので続けるつもりです。

年中コースを受講。4月〜6月あたりは問題が簡単で子供はスラスラ解けてしまって意味があるのかなという感じでした。でも、だんだん難しくなってきて、問題を考える時間や悩むことも多くなってきたので、カリキュラムは悪くないのかなと思います。スラスラ解いているときは、子供はとても嬉しそうに「できた!」と言うので、「できる」ことを積み上げていく体験をさせるにはちょうど良いです。

年少コースを受講。パズルなどの付録がついてくるのは良いのですが、ちょっと切り離しづらい部分があります。(失敗してちょっと破けたことも・・)パズル自体は楽しんでやっています。
口コミや評判を見ると、量が少なめで内容が簡単というのが主なデメリット。もしお子さんのレベルが高い場合は、一つ上の学年のコースを選ぶこともできます
年長コースのレベルはZ会よりも難しい問題が多く、こぐま会×サピックスのコラボ教材なだけあるなという印象です。
モコモコゼミの料金
モコモコゼミの料金は以下のとおり。(入会金は無料で初期費用もなし。)
コース | |
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プチコースは安めですが、プレコース以降は内容量と付録の豪華さなどを比べると他の通信教育よりやや高め。
ですが、小学校受験の学習塾に通うことを考えるとコスパは悪くないです。(例えば、こぐま会は月謝は非開示ですが、入会金だけで5万円以上、春季講習など季節講習会を合わせると年間70万円ほどかかります。)
中学受験を考えているようなら、モコモコゼミと市販のテキストで充分基礎力を備えることができます。
モコモコゼミと他の幼児通信教育との比較
モコモコゼミと他の幼児通信教育の料金や内容を比較してみました。
1〜6歳 | 1,408〜2,662円 | 小受・中受対応標準〜難レベル | |
幼児ポピー | 2〜6歳 | 980〜1,100円 | コスパ最高優レベル |
こどもちゃれんじ | 0〜6歳 | 2,074〜2,980円 | 知育玩具が充実優〜標準レベル |
Z会幼児コース | 3〜6歳 | 2,200〜2,860円 | 英語ワークやデジタル教材あり標準〜難レベル |
スマイルゼミ(幼児コース) | 1〜6歳 | 3,278円※ | 高機能なタブレット教材優〜標準レベル |
ワンダーボックス | 4〜10歳 | 4,200円 | 思考力と創造性が育つ優〜難レベル |
※ 別途、年間でタブレット代金が10,978円かかる。
※※ 料金はすべて税込・分割払いの場合で、オプションは除きます。
内容や教材のレベルを考えると、やはり中学受験を考えているならば、こぐま会×サピックスの教材であるモコモコゼミがベスト。
名前がかわいいので頼りないかなと思いがちですが、教材内容は先のことまでよく考えられたカリキュラムです。
モコモコゼミだけでは量が物足りない場合は、市販のZ会や学研などのテキストも同時並行して進めると良いでしょう。

通信教育にはそれぞれ特徴があるので、目的にあった教材を選ぼう!
モコモコゼミのメリット・デメリットまとめ
モコモコゼミのメリット・デメリットについて、最後にまとめておきます。
- 1歳から中学受験に備えた学習が可能
- 思考力・表現力を身につけられる内容になっている
- 段階を経てレベルが高くなるので、無理なく続けられる
- 他の通信教育と比べると割高
- 年中コースまでは量が少なめなので物足りない
- ちゃれんじやZ会のような体験型の付録や教材は付かない
モコモコゼミは、かわいいキャラクターが登場し、最初は難易度も高くないので、子供も自然と遊び感覚で楽しめる教材。
中学受験を検討しているけれど、まだ塾に通わせるほどではないとお考えの家庭にはコスパの良い通信教育です。
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