子供が公文に通っているのだけど、Z会の通信教育が気になる。中学受験のことも考えるとZ会にすべき?
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
子供がずっと公文に通っていてそれなりに効果は感じるけれど、中学受験をするなら単純な計算や読解問題を解くだけで良いか不安になりますよね。
小学校低学年のうちに、中学受験のベースになる勉強をしておいた方が良いと思うのは当然の考えです。
そこで今回は、「公文は中学受験に役に立つのか」に加え、「公文をやめてZ会にすべきかどうか」を紹介。
公文の代わりに、通信教育として評判が高いZ会を取り入れることに効果が期待できるかが分かります。
- 公文は中学受験に役に立つのか
- 公文をやめてZ会にすべきかどうか
小2から公文に通い始めた我が家の姪の成績、小1から公文に通った後小3でZ会に入会した友人のお子さんの体験談を交えて解説していきます。
公文は中学受験に役に立つのか
公文(くもん)と言えば、今や全国各地どころか海外にも拠点がある「算数、国語、英吾」に特化したお教室。
対象年齢は0歳から社会人まで幅広く、私が小学生だった20年以上前でも既に公文は小学生の習い事として確立していました。
しかし、公文は中学受験には向かない、むしろ弊害だと言われることもしばしば。本当にそうなのか、解説していきます。
中学受験における公文のメリット
中学受験における公文のメリットは主に以下の3点。
- 自力で学習する習慣が身につく
- 算数(計算)と国語(漢字・読解)の基礎力が身につく
- 算数(計算)と国語(漢字・読解)の先取り学習ができる
公文に通うことで勉強が苦手な子でも学習習慣・基礎力がつくので、中学受験においてもとても効果的。
実際、姪は小2の夏頃からサピックスに入るために公文に通い始め、1年弱でかなり成績が上がり計算力などの基礎力もついてきました。(サピックスにも無事入室。)
小学校のテストですら0点を取っていた姪がサピックスに入室できた話はこちら↓
関連記事:サピックスに入れない!入室テストに4回落ちた話【5回目で奇跡の合格?】
中学受験における公文のデメリット
中学受験における公文のデメリットは主に以下の4点。
- 1教科の料金が7,700円と結構高い
- 算数は文章・図形問題が学習できない
- 国語は中学受験向きの難解な読解問題を学習できない
- すでに基礎力がついている子にはあまり効果がない
算数は計算力は上がる反面、中学受験によく出てくる図形や文章問題など、自分で考えて解く問題は全く学習できません。
国語の読解問題も簡単なレベルなので、中学受験向きの応用学習は0に近いと言えます。
低学年のうちから思考力・論理力を高めたい方には、公文だけではとても足りないというのがデメリット。
公文のやめどき
トータルで考えると、公文に通うことは中学受験をする上でもメリットはありますが、公文だけでは足りないというのが結論。
公文のやめどきについては、学習進度が早い子は小6の範囲(いわゆるF教材)が終わったらでも良いのですが、すぐに他の教材に切り替えても先取り学習はできるので、応用力を早めにつけたい場合は小3を目処に切り替えるべき。
基礎力が低い子は中学受験終了まで続けても良いのですが、子供と経済的な負担を考えたら、小3〜小4が終わるくらいまでには他の教材や塾に切り替えた方が効率的です。
公文をやめてZ会にすべきか
公文は中学受験に必要な応用力は身につきません。
でも、「まだ進学塾に通うほどでもない、家庭教師は高すぎる」というご家庭は、通信教育が最適。
特に公文をやめてZ会に切り替えるお子さんは、私の周りでも一定数います。
公文をやめてZ会に変更した小4の体験談
小1からくもんに通い始めました。くもんは教えてもらうというより自力学習に近いので、家で親がフォローしないといけないこともありますが、そこまで負担なく小3の春まで続けることができ、計算力や漢字、読解力もかなり定着してきました。範囲は小5まで先取りできていたのですが、中学受験は都内の難関校を目指したかったので、悩んだ結果、くもんからZ会の中学受験コースに切り替えることに。Z会の教材は難しいと言われていますが、実はテキストはわかりやすく、基礎も応用もしっかり身につけられる内容です。親がフォローしないといけない点もありますが、塾に通うことを考えると4教科で月13,000円ほどで済むのは安いです。小5から追い上げのために塾に通う予定ですが、それまではZ会で中学受験の準備をします。
低学年のうちに公文に通う意味は感じられたそうですが、中学受験のことを考えてZ会に切り替えたそうです。
公文では学習できない中学受験向きの内容が詰まった良問揃いのテキストと問題集なので、公文である程度基礎力が身についた子が学習するにはぴったりの内容。
公文をやめてZ会にする理由
先ほど記載したとおり、公文では計算や漢字、簡単な読解という基礎の基礎しか学習できません。
Z会の通信教育は大手進学塾と同じペースのカリキュラムで、よりハイレベルな問題を解けるようになります。
公文に通っていた子なら自宅学習も自分のペースでできる子が多いから通信教育は向いているよ。親のサポート面の負担が少し増えるけれど、4教科契約しても公文より料金が安くなるし、メリットは大きいね。
公文をやめてZ会にした結果
試しに受けた四谷大塚の全国統一小学生テストでは、4教科で偏差値59と通塾なしにしてはかなり高くてびっくり。
公文では主に計算力や漢字の読み書きを伸ばしてきましたが、Z会を始めたことにより文章題や読解問題、理科・社会の知識を思っていた以上に伸ばすことができたそうです。
一時、教材がたまってしまったときがあったのですが、母がスケジュール管理をしつつ、休みを利用してカリキュラム通りに追いつくことに成功。
今は毎日勉強する習慣が身につき、むしろ「勉強量が足りないかも」と言うまでに成長しました。
Z会の通信教育
Z会の通信教育と言えば、「難しい」「教材がたまって結局やらなくなる」などの評判も聞きます。
また、通信教育ですからある程度親の管理が必要なのは否めませんが、公文に通って自学自習できるようになった子にZ会はかなり効果的な教材です。
まずは、Z会のメリットとデメリットを解説します。
Z会のメリット
- Z会一本で中学受験に合格する子がいるほど、教材の質が高い
- 全国トップレベルの難関校を目指せるコースもある
- 添削指導で苦手な単元を把握・復習が可能
Z会は難しいと思われがちですが、実際のテキストはわかりやすい解説や図が多く、ある程度基礎力がある子であれば太刀打ちできない教材ではありません。
また、料金も2教科の公文よりもZ会の4教科の方が安く、中学受験を考えている方なら早めに切り替えて損はなし。
Z会のデメリット
- 公文のように先生に直接指導してもらえるわけではない
- 自分で勉強する習慣がついていない子が継続するには難しい
- スケジュール作成や丸付けなど、ある程度親のサポートが必要
先生の監視の目がないので、自分である程度コントロールして勉強できる子でないと継続は難しいです。
ただ、わからない問題はwebで質問可能、月1回は問題を添削してもらえたりと、通信教育にしては高額な分サポート面は手厚いのが特徴。
中学受験をするならZ会はオススメ
Z会には下記の4つのコースがあります。
- 中学受験コース(トータル指導プラン)
- 中学受験コース(塾併用要点学習プラン)
- 小学生コース(スタンダード)
- 小学生コース(ハイレベル)
難関校を目指すお子さん向けは1と2(小3〜小6対象)、それ以外の学校(公立中高一貫校含む)を目指すお子さん向けは3と4(小1〜小6対象)になります
それぞれ価格や内容が違ってくるのですが、自分の志望校に合った勉強ができるので、塾に通わず中学受験の勉強を始めてみたい方はZ会が最適。
関連記事:Z会中学受験コースで難関校を目指す!【口コミと体験談で解説】
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「公文をやめてZ会にすべき?中学受験も検討中」まとめ
公文は「中学受験をするなら意味がない」「むしろ弊害」というわけでは全くありません。
しかし、公文を続けても計算力などの基礎はアップしますが、それで中学受験の基礎力がつくわけではないのも事実。
特に偏差値55以上の中堅〜難関校を目指すお子さんは、通塾前から中学受験に必要な勉強を少しずつ進めていくことが重要です。
それでも、Z会は我が子にはレベルが高そう・・・という方は、公文の代わりに進研ゼミの中学受験講座を利用することも考えてみてください。
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