中学受験でA3プリンターを選ぶ時の注意点【おすすめはある?】

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サピックス生におすすめのプリンターはある?


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中学受験でA3プリンターが必要と聞いたけれど、どんな点に気をつけて選べば良いの?

本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。

お子さんが中学受験をする家庭の必須アイテムの一つがプリンター

でも、最近のプリンターは機能がたくさん、おまけに種類も豊富なので、買ってから「失敗した・・・」と後悔する話もたまに聞きます

そこで今回は、「中学受験に必要なプリンターの機能と注意点」に加え、「中学受験でおすすめのプリンター」を紹介。

主要な塾のテキストサイズも考慮し、中学受験で本当に必要なプリンターを厳選しました。

本記事の内容

  • 中学受験に必要なプリンターの機能と注意点
  • 中学受験でおすすめのプリンター

体験談を交えつつ、現在小5〜6年の受験生や中学受験が終了したお子さんが実際に使っていたプリンターを解説していきます。

 

中学受験に必要なA3プリンターを選ぶ際のポイントと注意点

中学受験に必要なA3プリンターを選ぶ際のポイントと注意点

中学受験に必要なプリンターを選ぶ際の重要ポイントは以下の3つ。

  • 印刷、コピー、スキャンがA3&B4対応のプリンターを選ぶ
  • ランニングコスト(インク代)も重視する
  • モノクロの印刷とコピー速度が速い

中学受験の先輩方の意見を聞き、あらかじめ機能を絞って探すことで、中学受験にぴったりのプリンターを見つけることができます。

印刷、コピー、スキャンがA3&B4対応のプリンターを選ぶ

  • A3&B4印刷→過去問(主にB4)や自作のポスターの印刷に必要
  • A3&B4コピー→塾のテキストやテスト、過去問のコピーに必要
  • A3&B4スキャン→塾のテキストの管理に必要

一番のポイントは、実際の中学受験の入試問題が主にB4かA3のサイズが多いため、家で本番の大きさに慣れておく必要がある点です。

これをクリアするためにはA3とB4の印刷・コピー対応のプリンターが必須で、さらに塾のテキストもA3やB4のサイズが存在するため、スキャンして管理する際にもA3&B4対応のスキャナーが付いている物を選ぶと便利です。

塾名
大きさ
サピックス
B5、B4サイズ
日能研
B5、A4、B4サイズ混在
四谷大塚
A4サイズ
早稲田アカデミー
A4サイズ

特にテキストやプリントが多いサピックス生は、「B4スキャンが付いているプリンターの購入が役に立った」という声を多数聞きます。

あおいあおい

大量のテキストやプリントをデータ化しておくことで管理も楽になり、紙ベースで取っておく必要もないので場所が空くよ!

また、日能研や四谷大塚、早稲アカに通っていた中学受験生も「過去問やテストの解き直しなどでコピーを使用する機会も多いため、A3までコピー対応しているプリンターは便利だった」と話していました。

「知らないと損をする過去問のコピー方法」の解説はこちら

ランニングコスト(インク代)も重視する

大量に印刷したりコピーする可能性が高い場合、インク代は安く済ませるべき

目安として印刷やコピーを毎日10枚以上する場合やカラー印刷が多くなりそうな場合は、エコタンク搭載のランニングコストが安いプリンターを選んだ方が、高い本体価格を考慮しても結果的に安くなることが多いです。

受験生のお子さんだけでなく、家でリモートで仕事をする親がプリンターをよく使う場合も、インク代の安さは魅力的。

あおいあおい

実際のコストュミレーションは後ほど紹介します。

モノクロの印刷とコピー速度が速い

過去問やテキストの印刷やコピーに時間をかけるべからず

親がやるにしても子供がやるにしても、印刷やコピーに長時間割くのはもったいないです。

特に中学受験後半戦は、過去問や実践問題を繰り返し解くため、印刷やコピー機能をたくさん使うので、プリンターの速度も重要視すべき。

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プリンター選びの要点はわかったけれど、他に必要な機能はないかな?


あおいあおい

印刷やコピー時間を短縮するという意味では、自動送りができるADF機能が付いていると便利。あと、両面印刷ができると紙代の節約になるね。

中学受験でおすすめのA3プリンター

中学受験でおすすめのA3プリンター

現在中学受験生の子を持つ職場の同僚や受験が終了したママ友達に、実際に使っていたプリンターや買ったことによるメリット、失敗談を教えてもらいました。

その上で、2021年1月現在発売されているプリンターの中から、中学受験に向いている機種を7つピックアップ。

15件の体験談を聞いた結果とネットでの口コミから、圧倒的人気なのはエプソン(EPSON)とブラザー(brother)だったので、その2つに絞って選びました。

エプソン(EPSON)の中学受験向きプリンター

上記で記載した機能を満たすエプソンのプリンターで、評判が良かったのは以下の4つ。

※画像をクリックするとAmazonのサイトに飛びます。

PX-M6010F
PX-M6010F
PX-M6011F
PX-M6011F
PX-M6711FT
PX-M6711FT
PX-M6712FT
PX-M6712FT
本体価格32,500円40,500円109,980円139,980円
外寸
(横×奥行×高さ)
515×450×285mm515×450×350mm515×500×350mm515×500×350mm
プリント方式インクジェット
(4色顔料)
インクジェット
(4色顔料)
インクジェット
(4色顔料)
インクジェット
(4色顔料)
印刷スピード
(モノクロ)
約25ipm約25ipm約25ipm約25ipm
印刷スピード
(カラー)
約12ipm約12ipm約12ipm約25ipm
ランニングコスト
(モノクロ)
約2.6円約2.6円約0.8円約0.8円
ランニングコスト
(カラー)
約8.5円約8.5円約2.0円約2.0円
コピー・スキャンA3対応・両面可A3対応・両面可A3対応・両面可A3対応・両面可
給紙枚数標準300枚標準550枚標準550枚標準550枚
ADF機能最大50枚(両面可)最大50枚(両面可)最大50枚(両面可)最大50枚(両面可)

4つのプリンター機能は似たり寄ったりですが、「PX-M6010F、PX-M6011F」と「PX-M6711FT、PX-M6712FT」の最大の違いはエコタンク搭載か否かという点です。

エプソンのプリンターの相違点

  • PX-M6010F、PX-M6011F通常のインクジェット。インク代が高くなる代わりに本体価格が安い。
  • PX-M6711FT、PX-M6712FTエコタンク。インク代が安くなる代わりに本体価格が高い。

また、PX-M6010Fはトレー1段、それ以外はトレー2段なので、A4とB4やA3を同時にセットしておきたい場合は2段トレーが便利

PX-M6711FTとPX-M6712FTは、カラー印刷のスピードがM6712FTだと2倍くらい速いという点以外、ほぼ違いはありません。

上記のエプソンのプリンターは、印刷がA3ノビ(A3より一回り大きいサイズ)も印刷できるというメリットも。

あおいあおい

エコタンク搭載にすべきかどうかは、コストのシュミレーションを見て考えよう!

トータルコストシュミレーション

エプソンのサイトでは、5年利用を前提としたコストのシュミレーションができるのですが、1日の印刷枚数が10枚(月間300枚)、カラー印刷は30%の割合の場合は以下のとおり。(公式サイトの価格で本体を購入した場合)

エプソンプリンターコストのシュミレーション1

あおいあおい

この使用条件だと5年間使うと一番高いM6712FT以外はほぼ同じコストになるね。カラープリントが多くなりそうな場合やインクを買う手間、妹弟がいれば5年以上は中学受験に使うことを考えるとエコタンク搭載モデルの方が結果的に低コスト

周りの中学受験生の話では、平均したら1日平均10枚以上印刷する家庭が半数以上いました。

ちなみに、1日の印刷枚数が3.3枚(月間100枚)、カラー印刷は30%の割合の場合は以下のとおり。

エプソンプリンターコストのシュミレーション2

1日平均3〜5枚程度であれば、本体価格が安いモデルを買った方が圧倒的に安いですね。

ブラザー(brother)のプリンター

上記で記載した機能を満たすブラザーのプリンターで、評判が良かったのは以下の3つ。

MFC-J6583CDW
MFC-J6583CDW
MFC-J6983CDW
MFC-J6983CDW
MFC-J6997CDW
MFC-J6997CDW
本体価格37,400円50,050円92,400円
外寸
(横×奥行×高さ)
575×477×305mm575×477×375mm575×477×375mm
プリント方式インクジェット
(4色顔料)
インクジェット
(4色顔料)
インクジェット
(4色顔料)
印刷スピード
(モノクロ)
約22ipm約22ipm約22ipm
印刷スピード
(カラー)
約20ipm約20ipm約20ipm
ランニングコスト
(モノクロ)
約1.3円約1.3円約0.7円
ランニングコスト
(カラー)
約6.0円約6.0円約3.7円
コピー・スキャンA3対応・両面可A3対応・両面可A3対応・両面可
給紙枚数標準300枚標準600枚標準600枚
ADF機能最大30枚(両面可)最大50枚(両面可)最大50枚(両面可)

3つのプリンター機能は似たり寄ったりですが、それぞれの特徴は以下のとおり。

ブラザーのプリンターの相違点

  • MFC-J6583CDW→一段トレー。インク代が高くなる代わりに本体価格が安い。
  • MFC-J6983CDW→二段トレー。インク代が高くなる代わりに本体価格が安い。
  • MFC-J6997CDW→二段トレー。インク代が安くなる代わりに本体価格が高い。

MFC-J6997CDWは大容量インクカートリッジで、カラー約5,000枚、モノクロは約6,000枚の印刷が可能です。

上記の3モデルは、カラーもモノクロ印刷もほぼ同じ速さで印刷できるため、カラー印刷もスピード重視の人はブラザーのプリンターがぴったり

あおいあおい

ここで紹介したエプソンとブラザーのプリンターは、インクが染料でなく顔料のため、インクが乾くスピードが早く、耐水性・保存性に優れているよ!

タイプ別おすすめ中学受験用A3プリンター

タイプ別おすすめ中学受験用A3プリンター

プリンターを選ぶ際に重要なのは、何の機能を一番重視するか、どういう使い方をするかを考えること。

元中学受験生の親に聞いたプリンター選びの失敗談を紹介しておきます。

  • 大量に印刷やコピーを使うのに、通常のインクを使用するプリンターを選んでしまい、インク代がやたら高くなってしまった。
  • サピックスのテキストがB4なので、A3までのスキャン対応のプリンターを購入したつもりが、印刷のみA3対応だった。
  • サイズをあまり確認せず買ったので届いたら予想位以上に大きくて想定していた場所に置けなかった。

以下では、機能面やランニングコストを検討し、中学受験生の口コミも併せてタイプ別におすすめのプリンターを紹介します。

主にモノクロで印刷する中学受験生向け

テキストやテスト問題はモノクロがメイン。なので、基本的にカラーは不使用でモノクロの印刷やコピーが多く、1日10枚も印刷しないくらいの家庭向きなのが、ブラザーのインクジェットプリンター

通常のインクジェットプリンターを比較すると、エプソンがモノクロ1枚約2.6円なのに対し、ブラザーは約1.3円とコストが半分で済みます。

エコタンクモデルではないのでインクの買い替えは短いスパンで必須になりますが、大量に使う予定がない家庭はインクジェットの方がトータルコストは安いです。

あおいあおい

1段トレーならAmazonで約3万円、2段トレーでも約4万円で買えるので、エコタンクモデルに比べると初期費用はぐっと抑えられるね!


A4とB4またはA3と混在して使う場合が多い家庭は、2段トレーが便利。

ただし、A3用紙をセットする場合はトレイを広げておく必要があるため、かなり奥行きをとります。



中学受験生からの口コミ中学受験生からの口コミ

サピックス生に人気と言われているブラザーの複合プリンターJ6983CDWを購入。スマホからの印刷も可能で、A3やB4のスキャンにも対応し、自動送り機能もあるため、機能面の満足度はとても高いです。また、一般的なプリンターに比べて頑丈な作りのため、多少荒く扱っても壊れないのも良いなぁと思っています。(本当は丁寧に扱うべきですが・・・)我が家は、サピックスのテキストのスキャンが多いため、コピーや印刷はそこまで多くなく、インクの入れ替えも3ヶ月に1度くらいで済んでいるため、ランニングコストも安いです。


元中学受験生からの口コミ元中学受験生からの口コミ

息子が四谷大塚に通っていました。ブラザーの1段トレーの複合プリンターを使っていたのですが、テストや過去問の印刷に大いに役に立ちました。印刷スピードもとても速いです。自動送りでたまに2枚同時に紙送りされてしまう不具合はありましたが、許容範囲だと思います。ただ、思っていたよりプリンターの大きさが大きいので、サイズはよく確認して購入した方が良いです。

J6583CDWJ6983CDWは、大きさが57.5cm×47.7cmと奥行きもそれなりに長いため、購入前に置く場所の確保は必要ですね。

とにかく大量に印刷&コピーする受験生向け

1日平均10枚以上のカラー&モノクロ印刷やコピーをしたい家庭には、やはりエコタンク搭載モデルが結果的にコスパ良く使用できます。

また、プリンターが壊れなければという前提ですが、妹弟がいる場合や親も仕事でプリンターを使う場合もエコタンクモデルがベスト。

コスパを考えると、エプソンのPX-M6711FTまたはブラザーのMFC-J6997CDWがおすすめです。

あおいあおい

現在、私立中学に通学している甥は、コロナの影響もあって自宅でプリンターを使う機会がものすごく多いそう。中学受験が終わっても宿題などを家で印刷することがあるよ。





中学受験生からの口コミ中学受験生からの口コミ

本体価格が高いので購入する際に非常に迷いましたが、エプソンのPX-M6711FTを持っています。子供にも分かりやすいディスプレイで印刷設定のお気に入り登録ができるのもメリットの一つです。塾のテキストで部屋の一角が埋れていましたが、基本はスキャンして紙は処分することにより、プリンターのスペース以上に空いたスペースができました。印刷後に消しゴムで消してもほぼにじまず、カラーもかなり綺麗に印刷できるので、年賀状印刷もプリンターに頼っています。


元中学受験生からの口コミ元中学受験生からの口コミ

ブラザーMFC-6997CDWを購入。我が家は大量に印刷するため、インク代が安いモデルの中から選びましたが、あまり選択肢がなく本体価格がエプソンより安いブラザーにしました。A3やB4コピーやスキャンにも対応し、印刷スピードもかなり速く、中学受験生にはぴったりのプリンターという感じです。前に使用していたエプソンより画質は荒い気がしますが、使用用途的には全然問題ないレベルなので受験で買って良かった物のベスト3に間違いなく入ります。ただ、とにかく大きい。そこだけが難点ですが、なんとか場所を作って置いています。

Amazon価格だとエプソンのPX-M6711FT約10万8,000円、ブラザーのMFC-J6997CDW約7万円

エプソンの方がカラーの印刷コストが1枚約1.7円安く、ブラザーの方がカラーの印刷スピードが多少速いことが機能面の大きな違いです。

あおいあおい

エプソンのインクはとにかく滲みにくく、蛍光ペンで上から引いても擦れづらいということで有名。インク乗りが気になる方はエプソン、コスパ重視の方はブラザーが良いね。

印刷の質重視&初期コストを安く抑えたい中学受験生向け

エコタンクモデルを買うほど印刷やコピーが多くなく、本体価格の安さや使い勝手の良さ、印刷の質を重視する家庭にはエプソンのインクジェットタイプがぴったり。

ランニングコストは高めですが、1日平均5枚程度のコピーや印刷であれば5年経ってもトータル金額は安く済みます。

また、エプソンのプリンターは両面印刷でもインクが裏移りしにくく鮮明であることが定評で、液晶タッチ画面もブラザーより見やすい液晶なのが特徴。

あおいあおい

上記で紹介したブラザーのインクジェットプリンターより横6cm、奥行き2.7cm小さいのでA3スキャンもできるプリンターにしてはコンパクトなのもメリットだよ!





中学受験生からの口コミ中学受験生からの口コミ

エプソンのプリンターをママ友に勧められたので、PX-M6010Fを中学受験用に購入しました。それ以前に使っていたプリンターに比べ、圧倒的に速くて静かです。また、用紙トレイが印刷する際に自動で出てきてくれるなど、機能面で不足している部分はないと言って良いプリンターですね。今はまだプリンターやコピーはそんなに多くないので、エコタンクモデルにしなくて正解だったかなと思います。


中学受験生からの口コミ中学受験生からの口コミ

エプソンのプリンターは使いやすいし、インク乗りが良く発色が綺麗なところが気に入っているため、我が家は買い替えをしてもエプソン一択です。PX-M6011FはA3ノビの印刷ができるので、大きめの中学受験用のポスターを作成して壁に貼っておくこともできます。今5年生なので、これから入試問題を解き始めるにあたって今年1年間は印刷代が嵩みそうですが、本体価格の安さを考えれば許容できる範囲です。

Amazon価格だとPX-M6010F約3万3,000円PX-M6011F約4万円

2020年10月発売の最新機種で機能が豊富なのに本体価格が割と手頃な値段なのは魅力的ですね。

あおいあおい

年賀状の印刷を自宅でする人は、画質が綺麗なエプソンがおすすめ!

「中学受験でA3プリンターを選ぶ時の注意点【おすすめはある?】」まとめ

「中学受験でA3プリンターを選ぶ時の落とし穴【おすすめはある?】」まとめ

周りの中学受験経験者の親に聞くと、「A3プリンターは必須だった」との声が約8割。

また、在宅勤務やオンライン授業が広まっている現在、仕事や中学・高校の授業でも家のプリンターを使う機会が増えている家庭が多く、「中学受験用プリンターが役に立っている」という声も目立ちました。

塾のテキストの大きさや使用頻度などをよく考えてプリンターを購入することでコストを最小限に抑え、中学受験勉強をより快適に進められること間違いなしです。


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