中学受験生が使う筆記用具、鉛筆とシャーペンのどちらが良いの?
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
小学校の授業ではシャーペンは使用不可のところがほとんどですが、中学受験ではむしろシャーペンを推奨している先生も存在します。
一体どちらを使うのが良いのか決めかねますよね。
でも、どちらを使うか早いうちに決めて模試や普段の勉強で慣れておけば、試験本番で筆記用具のトラブルを回避しやすいです。
そこで今回は、「中学受験で鉛筆とシャーペンのどちらを選ぶべきか」に加え、「中学受験向きの鉛筆とシャーペン」を紹介。
中学受験生が選ぶべき筆記用具の基準がわかります。
- 中学受験で鉛筆とシャーペンのどちらを選ぶべきか
- 中学受験向きの鉛筆とシャーペン
実際に受験生がどうやって自分の筆記用具を選択したか、新御三家に合格した甥の話やママ友の子の体験談を交えて解説していきます。
中学受験で鉛筆とシャーペンのどちらを選ぶべきか
中学受験の試験当日に鉛筆とシャープペンシルのどちらを使用するか、些細なことですが気にする受験生の親は結構多いです。
結論から言うと、試験当日にどちらを使っても大差はないので、子供本人が使いやすい筆記用具を使うべき。
でも、鉛筆とシャープペンシルのどちらにもメリットとデメリットは存在するので、その点をまずは解説します。
鉛筆のメリット・デメリット
- 鉛筆のメリット:子供が使い慣れている、壊れない
- 鉛筆のデメリット:芯が減るので試験途中で鉛筆を変える必要がある
鉛筆は普段小学校でも使い慣れていて安定感があり、作りが単純なので子供が手遊びする心配や試験当日に壊れる心配はありません。
入試当日は鉛筆をたくさん持っていく必要があり、時たま先の尖った新しい鉛筆に交換しなければならないというデメリットはあります。
シャーペンのメリット・デメリット
- シャーペンのメリット:試験中、一定の太さで書き続けられる
- シャーペンのデメリット:勉強中に分解して子供が遊ぶ、壊れる可能性がある
中学受験の入試では基本的にシャーペンの使用OKですので、文字をたくさん書くならシャーペンの方がメリットは大きいでしょう。
ただ普段の勉強の際に、集中力に欠いていつの間にかシャーペンを分解していたり、無駄にカチカチ芯を出して手遊びをする子も一定数いるので、そういう子は鉛筆の方が無難。
中学受験における筆記用具の決め方
たくさん試して子供本人が書きやすい・気に入ったと思ったものを使うのがオススメの選び方。
鉛筆もシャーペンも硬さや太さ、グリップの感覚などが物によって全然違うので、ある程度の種類は試した方がより良い筆記用具に出会えます。
中学受験生が実際に使った筆記用具
ここで、実際にどんな筆記用具を中学の入試で使用したか、周りの中学受験経験済みの子にアンケートを取ってみました。
15人の中学生に聞いたところ、鉛筆8人とシャーペン7人というほぼ半々の結果に。
その中で3人ピックアップして、どんな筆記用具を使ったか紹介します。
新御三家に合格した甥の話
鉛筆もシャーペンもたくさん種類を試して行き着いたのが、ステッドラーとハイユニ。とても書きやすくて親も愛用中。
シャーペンはカチカチ芯を出す時間はロスタイムだし、結局鉛筆が一番ということになりました。
偏差値65の中学校に合格したママ友の子の話
塾では多くの子がシャーペンを使っていたという環境もあり、小4から芯が折れないことで有名なデルガードの0.7mmのノーマルタイプを試験当日まで使用。
本当に芯が折れづらく手頃な価格なのも魅力ですが、替え芯もデルガードのものにした方がより強度が強くなります。
偏差値59の中学校に合格した職場の子の話
物を机から落とすことがよくあり、シャーペンを落とすと中で芯がバキバキに折れてしまって芯を入れるのにも時間がかかり、詰まらせることも多かったため、鉛筆一択でした。
中学受験向きの鉛筆とシャーペン
今の時代、一口に筆記用具と言っても様々な種類の商品が存在します。
ここでは中学受験経験者からアンケートを取った結果、高評価だった鉛筆とシャーペンを紹介。
中学受験の入試に合ったシンプルで書きやすい商品をピックアップしました。
中学受験向きの鉛筆
- ステッドラー鉛筆 ステッドラーホワイト103HB(HB)
- 三菱鉛筆 ハイユニ HUHB(HB)
- 三菱鉛筆 ユニスター USB(B)
特徴はそれぞれ以下のとおりです。
ステッドラー鉛筆 ステッドラーホワイト(HB)
ステッドラーが試験用に開発した滑らかな書き味と定着性の良さでマークシートに最適
な鉛筆。
芯の粉飛びが少なくなめらかで書きやすいため、使用している人からの評価はとても高いです。
定価で3本で330円(税込)で1本110円(Amazonだと99円ほど※)とややお高めで、実店舗で取り扱いが少ないのがデメリット。
※ Amazonでの価格は変動します。
三菱鉛筆 ハイユニ(HB)
三菱鉛筆の中でも最高級品質の商品で、芯が折れにくく丈夫、滑らかな書き心地で削っても木がささくれないのが特徴。
「色はBの濃さなのに、芯の硬さはHBで最高!」とアンケート対象者の子が答えていました。
定価は1ダース1,980円(税込)で1本165円(Amazonだと122円ほど※)なのでコスト高にはなりますが、値段は品質に見合っているので受験生の定番アイテムです。
※ Amazonでの価格は変動します。
三菱鉛筆 ユニスター USB(B)
同じく三菱の鉛筆ですが、こちらは値段が1ダース792円(税込)で1本66円(Amazonだと53円ほど※)とハイユニの半額以下の値段。
ハイユニよりは書き心地や芯の折れ具合などは劣りますが、それでも黒く、濃く、きれいに書ける高品質な鉛筆です。
作文など文章を多く書く際はユニスターを使い、単語や漢字などを回答する場合はハイユニにするといった使い分けも(コスパ的にも)オススメです。
※ Amazonでの価格は変動します。
中学受験向きのシャーペン
- ゼブラ シャープペン デルガード(0.7mm)
- パイロット シャープペン ドクターグリップ Gスペック(0.9mm)
- コクヨ シャープペン 鉛筆シャープ(0.7mm)
特徴はそれぞれ以下のとおりです。
ゼブラ シャープペン デルガード
デルガードはとにかく折れづらく、芯詰まりも少ないと複数人からの声がありました。
ペン先に秘密があり筆圧をしっかり吸収する作りになっていて、文字を書くだけでなくマークシートにも最適。
定価は495円(税込)(Amazonだと319円ほど※)で色も複数あり、0.7mmという小学生にはちょうど良い太さです。
※ Amazonでの価格は変動します。
パイロット シャープペン ドクターグリップ Gスペック
Dr. Gripは学生定番のシャーペンですが、小学生でも書きやすい0.9mmの「Gスペック」というタイプが発売されています。
グリップが太めで重量バランスが考えられた設計なので、「書いていて疲れにくい」という声が多数。
定価は660円(税込)(Amazonでは680円※)。0.9mmなのでマークシートにも最適で、振ると芯が出るフレフレ機能もついています。
※ Amazonでの価格は変動します。
コクヨ シャープペン 鉛筆シャープ
鉛筆シャープという名前のとおり書き心地は鉛筆の書きやすさに似ていて、鉛筆と併用している子もいました。
また、シャーペンの頭に消しゴムが付いていない代わりに、蓋を開けずにシャーペンの芯を入れることができる穴があるスピードインモデルは受験生にぴったり。
定価は198円(税込)とお安く、シンプルながらカラーバリエーションも豊富で太さが0.7mmなのが嬉しいポイントです。(他に0.9mmと1.3mmがあります。)
筆記用具の持ち方も大事
筆記用具選びも大事ですが、筆記用具の持ち方もかなり重要なポイントです。
持ち方が正しくないと、字が綺麗に書きづらいだけでなく書くスピードも劣るため、早いうちに矯正しておいた方が無難。
今、小学校低学年〜中学年のお子さんなら持ち方の矯正はしやすいので、鉛筆グリップなどで早めに正しい持ち方を習得することをオススメします。
小6の子は鉛筆の持ち方を気にしているとかえって勉強に集中できなくなるかもしれないから、たとえ持ち方が正しくなくても今の時期は気にしない方が良いね。
「中学受験 鉛筆とシャーペンとどちらが有利?」まとめ
大事な模試や試験当日といった勝負する日は、いつもの使い慣れている筆記用具が一番。
違うものを使ったからといって結果が大きく変わるわけではないけれど、いつもの鉛筆やシャーペンを使うことで安心感が生まれ、落ち着いて試験を受けられるからです。
早めにお気に入りの筆記用具を見つけて、手に馴染ませましょう。
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ためになります。明後日受験なので頑張って来ます
コメントありがとうございます。いよいよ受験なのですね、思う存分、力を出し切ってきてください!