中学受験、体調不良の乗り越え方【放っておくと成績は下降するばかり】
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子供が体調を崩しがち。受験勉強が思うように進まないのだけど、どうやって体調管理すれば良いの?

本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。

親子共々、体調不良が続くと生活や仕事、受験勉強に悪影響しか及ぼしません。

時間をかければ回復はしますが、一度生活リズムが狂うと立て直すのもかなり大変数日勉強しなかっただけで、「勉強しない」という習慣はあっという間に定着してしまいます。

そこで今回は、「中学受験における体調不良の対処法」に加え、「中学受験で体調不良にならないための身体づくり」について紹介。

体調不良はメンタルが原因なこともありますが、健康管理に気を遣っていればある程度防げるものです。

本記事の内容

  • 中学受験における体調不良の対処法
  • 中学受験で体調不良にならないための身体づくり

新御三家に合格した甥は、元々身体が弱くアトピー持ちでしたが、小学生後半の数年間は風邪も滅多にひかずアトピーもほぼ完治することができました

その方法も解説していきます。

中学受験における体調不良の対処法

中学受験における体調不良の対処法

風邪、頭痛、気分がすぐれない・・・など体調不良の症状は様々ですが、いずれにしても体調不良では勉強に集中できないのは確か。

無理に勉強を続けても大して成果をあげないばかりか、体調が悪化しかねません。

子供が体調不良になった場合、親が「子供の受験勉強が進まず焦った」り、「通常通りの生活を子供に強いること」は厳禁です。

とにかく休むしかない

とにかく休むしかない

子供がだるそうにしていて明らかに風邪などの症状が出ている場合は、塾も学校も習い事も休んでよく寝るべし

確かに塾は1回休むとその分先の単元に進んでしまうので、なるべく休ませたくないのは分かりますが、無理に出て授業に集中できず風邪を悪化させてしまうよりは思い切って休むべき。(特に直前期は塾より体調管理を優先させましょう。)

長い受験生活です。1度や2度の授業の遅れはいくらでも取り戻せます

あおいあおい

「鼻水が出ているだけ」「頭がちょっと痛いけど通常通りの生活は送れる」という場合は通塾しても良いと思うけど、身体が黄色信号を出している証拠。夜の勉強は程々にして、睡眠時間はしっかり確保してあげてね。

息抜きに子供の好きな場所へ行く

息抜きに子供の好きな場所へ行く

体調はそこまで悪くないけれど、風邪が長引いていて本人の勉強へのやる気も失っている場合は、思い切って休日に子供の好きなことをさせる

これは私自身も私の教師経験の中でも経験があるのですが、体調は戻ってきたのに勉強へのやる気が出ないという場合もあるでしょう。

その場合は、思い切って遊園地や博物館、旅行など子供がリフレッシュして心から楽しめる遊びをさせてあげてください

あおいあおい

子供は具合が悪くても楽しみな予定が入ると、それに向けてモチベーションを上げる子がほとんど。なので、子供に非日常の遊びをさせることは、気分転換しつつ勉強への集中力を上げる効果があるよ。

体調不良が長引くのが一番危険

体調不良が長引くのが一番危険

一度ペースを崩すと、元の生活に戻すのは大変。体調不良をおこしやすい子には根本的な解決が必要

年に1〜2回くらいの体調不良は仕方がないというレベルですが、それ以上に体調を崩しやすい子は要注意。

数日休んだだけで1〜2週間は通常のペースには戻せないことはザラですし、体調不良がきっかけで半年で成績が偏差値68から57に落ちた教え子もいます

そういうお子さんの場合、まずは体調不良にならない身体にすることが成績を上げる近道です。

中学受験で体調不良にならないための身体づくり

中学受験で体調不良にならないための身体づくり

体調不良をおこす原因

  • 受験勉強において強いストレスを感じているから
  • 栄養不足で身体の抵抗力が低いから
  • 体調不良は精神的なものと肉体的なものに分けられます。

    どちらも根本的な解決をしなければ、少なくとも中学受験が終わるまでは体調不良を起こしがちになるので、早めに対処すべき

    体調不良の原因がストレスにある場合

    親からのプレッシャーや塾でのクラス分けテストなどが原因で、親が思う以上に本人がストレスを感じている場合もある

    精神的な苦痛が原因で身体が思うように動かないことは大人でもあります。

    最近では「小児うつ病」「受験うつ」という言葉も出てきており、小学生でも10歳以降からメンタルの不調でうつ病を発生してしまう割合が増えるというデータも存在

    あおいあおい

    例えば、子供が実はHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)で、一般的な人よりも繊細かつプレッシャーを感じやすい場合もあるよ。そういう子に対しては、親はできるだけ子供に負担になる言葉をかけることは避けるべき。

    あとは、塾もサピックスのような成績で席順も決まるような環境は避けるというのも一つの手です。

    体調不良の原因が健康上の問題にある場合

    いわゆる「栄養不足」状態だと体調を崩しがちになる。

    通塾していると、どうしても夜ご飯はコンビニのお弁当やおにぎりなどになってしまうこともありますが、栄養とビタミン不足は体調不良を引き起こす原因

    母体の栄養価によって生まれつき身体の「強さ」は違い、さらに現在までに食べてきた物で体調不良になりやすいかどうかが決まると言っても過言ではありません。

    体調を崩しがちな子はすぐに食事の改善をすべき

    体調を崩しがちな子はすぐに食事の改善をすべき

    ストレスが原因にしても健康上の問題が原因にしても、食事の改善である程度の体調管理は可能。

    ストレスが原因で体調不良になる場合、そのストレスの要因をなるべく取り払うのが第一ですが、軽度にうつっぽくなってしまっている場合は、足りないビタミンや栄養を補うことで一定の効果あり

    また、身体が弱いために体調不良に陥りがちな人も、食事の改善が解決策に直結します。

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    甥は元々アトピー持ちで喘息症状も若干あるような身体の弱い子だったけれど、小3の頃から食事改善と栄養を補うことでとても身体が強くなったよ。背中もアトピーの赤いブツブツが酷かったけれど、3年間でかなり綺麗になったのには驚き。

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    それはすごいね!具体的にはどんな改善をしたの?

    あおいあおい

    詳細は次の項目で解説するよ。

    甥だけでなく、教え子や夫を含めた私の家族にも食事改善を試みましたが、各々に効果がありました。ちなみに、元々健康な人ほどあまり体調の変化を感じないようです。

    体調不良にならないために摂取すべきもの

    体調不良にならないために摂取すべきもの

    体調不良にならないために摂取すべきものは次のとおり。

    タンパク質と鉄、ビタミンB、C、Eをしっかり摂取する。

    食事改善と聞くとなんだか面倒だなと思いますが、余裕があれば普段の食事にタンパク質を多めに取り入れ、足りない分は以下のとおり食事にプラスαすればOKです。

    タンパク質

    タンパク質

    食事で取り入れるタンパク質は肉・魚・卵中心、足りない分はプロテインで補う。

    できれば植物性タンパク質(納豆や豆腐)より動物性タンパク質(肉、魚、卵)がベストですが、そこまで細かくこだわらなくてもOKです。

    なかなかお肉ばかりの食事というわけにもいかないと思うので、不足分は(プロテインソイではなくホエイが良い)を飲めばOK

    最近では、コンビニでも手軽に飲めるザバスのパックが売っていますし、自分で粉を水に溶かすタイプにすれば節約できます。



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    なぜタンパク質が必要かと言うと、人間の身体の60%は水分でできているけれど、15〜20%はタンパク質でできているから。※タンパク質によって筋肉や臓器、肌、髪、爪、体内のホルモンや酵素、免疫物質などを作り、栄養素の運搬がされているよ。


    ※出典:森永製菓ホームページタンパク質とは【タンパク質の種類、機能、働きなどを解説】

    サプリメント

    サプリメント

    補うべきは、ビタミンB、C、E、鉄。野菜や肉では微量しか摂れないので、サプリメントで補給する。

    食事にたっぷりの野菜を毎回取り入れるのは困難だし、そもそもたっぷり食べても必要量のビタミン類は足りていません

    錠剤やカプセルは大きめなので、まだ飲み込めない子にはグミやチュアブル(ラムネのような感じ)であれば、含有量は少なめですがおやつ感覚で楽しめます。(大人が食べても美味しい。)

    例えばビタミンCグミマルチビタミンのチュアブル鉄のチュアブルが取り入れやすいです。

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    飲むときや購入するときに気を付けることはある?

    あおいあおい

    ビタミンEと鉄は同時に取ると鉄の吸収率が下がるから、ビタミンEと鉄は8時間はあけて飲もう!
    また、購入する際はビタミンや鉄の含有量が多いものがベスト。iherbで扱っている海外のサプリメントはビタミンや鉄の含有量が多めだよ。

    勉強前と夜ご飯は糖質は少なめが良い

    勉強前と夜ご飯は糖質は少なめが良い

    勉強前や夜ご飯時は糖質量は少なめを推奨。

    お米やパンは気軽に食べられるしお腹も満たされますが、糖質量が多いと血糖値が急上昇し、次にインスリンが血糖値を下げようと働くので急激に血糖値が下がります。

    この「血糖値スパーク」は血管に負担をかけ、疲労感や眠気さらには情緒不安定も引き起こすので、できれば勉強前や夜ご飯の際は糖質は控えめにすべき

    あおいあおい

    甥は小4くらいから塾に持っていくお弁当はお米なしにしていたよ。お米がないと眠くならず授業にも集中できたみたいだし、風邪もひきにくくなったよ。

    ちなみに、糖質制限と聞くとダイエット方法が思い浮かびますが、実はうつ病を治す手段としても最近は認められつつあります。

    詳細が気になる方は、藤川先生の「うつ消しごはん」をお読みください。

    「中学受験、体調不良の乗り越え方(放っておくと成績は下降するばかり)」まとめ

    「中学受験、体調不良の乗り越え方(放っておくと成績は下降するばかり)」まとめ2

    受験生にとって、体調不良は一番の敵です。

    特に本番直前で風邪をひいてしまうと精神的にも動揺しますし、試験本番で実力を発揮できずに終わってしまうという最悪な事態も招きかねません

    日頃から子供の体調管理には気をつけ、過度なストレスを避けるように配慮してあげてください。

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