

中学受験でまさかの不合格だったという話をたまに聞くけれど、模試でA判定でも落ちることはあるの?
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
中学受験の入試本番まで順調に受験勉強を進めてきたのに、蓋を開けたら滑り止め1校しか受からなかった・・・という話は少なくありません。
まさかの不合格になる理由はいくつかあり誰にでも起こりうる話ですが、そんな事態になることは避けたいところ。
そこで今回は、「中学受験でまさかの不合格になる原因」に加え、「まさかの不合格にならないための対策」を紹介します。
子供が入試で最大限に力を発揮するために、日頃から親はどうしたら良いかが分かります。
- 中学受験でまさかの不合格になる原因
- 身近で起きた中学受験でのまさかの不合格の体験談
- 中学受験でまさかの不合格にならないための対策
私の塾の教え子やママ友のお子さんの不合格体験の実例を出しつつ、解説していきます。
中学受験でまさかの不合格になる原因
模試ではA判定を取れていたのにまさかの不合格という結果で中学受験が終了してしまう子が、残念ながら毎年一定数います。
- 初日の試験の結果が不合格
- 苦手な問題が出て試験中に手が止まってしまう
- 本番直前でインフルエンザなどにかかり体調を崩してしまう
具体的なシュチュエーションを解説していきます。
最初に受けた試験の不合格が尾を引いてしまう
1月に他県でお試し受験をしたり、本命の前に滑り止め校を受けた結果が不合格だった場合、ほとんどの子がショックを受けます。
その落ち込んだ気持ちを上手く切り替えられず次の試験に臨んでしまった結果、その後も連続して受からず急遽かなりレベルを下げた私立中学を受けた、という話も。
苦手単元が出て頭が真っ白になってしまった
基本的に各校の出題傾向が大幅に変わることはありませんが、想定していたものと違う問題が出たり、たまたま苦手な分野の問題が出ることはあり得る話。
そういう時に、とりあえず出来る問題からとりかかるのが最善ですが、本番の緊張も相まって分からない問題に大幅に時間を使ってしまう子もいます。
本番直前での体調不良
受験生にとって体調不良は一番の敵。しかし、体調管理には気をつけていても無理がたたり、風邪やインフルエンザを発症してしまうことも。
鼻水がズルズル出た状態や頭がぼーっとした状態では100%の実力は発揮できず、A判定の志望校でも落ちてしまう可能性もあります。
身近で起きた中学受験でのまさかの不合格の体験談
ここで、私の身近に起きた中学受験の「まさかの不合格」体験談を紹介。
子供達が何年も力を尽くして中学受験に臨んでいたのを知っていた分、不合格の話を聞いたときは私もショックでした。
「こういう不合格の状況もありえる」ということを心の片隅に留めておいてください。
まさかの不合格体験談1(偏差値68・男子)
- 小3から日能研へ通塾
- 第1志望校は四谷大塚偏差値65の海城
- 第1志望校の模試の成績は常にA〜B判定
- 滑り止めは偏差値55〜60程度の中学3つ
- 結果:第1〜2、4志望校は不合格、第3志望校のみ合格
小3から日能研に通い、順調に成績を伸ばしていたため、小5から憧れの海城を第1志望校と決めていました。
ところが、最初に受けた第2志望の滑り止めの中学校で時間配分ミスをしてしまい、不合格。
今まで順調だった分不合格がショックで、2日目の第3志望校(この学校は前日の結果を知らないまま受験)以外は合格を掴み取ることができませんでした。
まさかの不合格体験談2(偏差値63・女子)
- 小4からenaへ通塾
- 第1志望校は四谷大塚偏差値62の都立桜修館
- 第1志望校の模試の成績はA〜B判定
- 滑り止めは偏差値54〜58程度の中学2つ
- 結果:第1、3志望校は不合格、第2志望校は合格
個別塾に通いつつenaに通塾していて、都立中高一貫校トップクラスの桜修館が第1志望でした。
とても憧れており「絶対に入りたい!」という強い気持ちで受験勉強を頑張っていましたが、直前に風邪をひいてしまい39度の発熱も。
フラフラとした状態で何とか3校受験しましたが、第1、3志望校は不合格。第2志望校への進学となりました。
まさかの不合格体験談3(偏差値59・女子)
- 小4からサピックスへ通塾
- 第1志望校は四谷大塚偏差値59の学習院女子
- 第1志望校の模試の成績はB〜C判定
- 滑り止めは偏差値50〜55程度の中学3つ
- 結果:第1〜4志望校全て不合格。急遽、別の中学校を受けて合格
この子のケースは、初日の第2志望校の1科目に今まで見たことがない問題が出てしまいパニックになって、それが尾を引き不合格になってしまいました。
さらに良くないのが、母親が娘の不合格に娘以上にショックを受けて子供を励ますどころか取り乱してしまったそうです。
気持ちを立て直せないまま第4志望校まで受けて全て不合格。追加で受けた見学もしていない中学校を受験し、何とか合格という結果に。

過去の例から見ると、男の子より女の子の方が一度失敗してそのまま不合格の連続が続くことが多い傾向があるよ。初日の結果が不合格だった場合、いかに気持ちを立て直すかが重要だね。
中学受験でまさかの不合格にならないための対策
志望校全落ち・・・という結果の子はさすがに今まで数人しか知りませんが、余裕で合格するはずの滑り止め校が受からないということは割と起こりうるパターン。
100%まさかの不合格を避けられるとも言いませんが、対応策はある程度打つことができます。
その対策法を3つ紹介します。
子供にプレッシャーをかける言葉は言わない
これは受験生活全体を通じて言えることですが、親が子供に必要以上にプレッシャーをかけることは絶対に避けてください。
特に「子供が思うように勉強しない」「成績が全然伸びない」という理由で親がイライラしてしまい、「あなたにこれだけお金をかけているのだから勉強しなさい」とか「何でこんなに出来ないの。お兄ちゃんは◯○に受かったのに」といった言葉を放つのは子供の受験勉強だけでなく子供の人格形成にも悪影響です。
(中学に限らず高校、大学も含め)受験結果は人生に大きな影響を与えますが、失敗して志望校に入れないことが必ずしも悪いことではなく、むしろ志望校に入れなかったから達成できたことがある人も沢山いるので、中学受験が全てではないということを親は常に心に刻んでおくべき。

志望校には入れなかったけれど、入学した他の中学で良い成績を取って特別交換留学へ行ったり、部活でとても良い成績を残して大学はスポーツ推薦で元の第1志望校の附属よりも偏差値が高い大学に入れた、といった例を何人も知っているよ。
ですので、失敗を恐れず親は心に余裕を持って子供に接してあげるのがベストです。
志望順位低めでも過去問は解く
中学受験で滑り止めに落ちてしまった子の話をよく聞くと、ほとんど過去問を解かなかったという子も結構いました。
もちろん過去問対策に多大な時間を割く必要はありませんが、偏差値が第1志望校より低くても問題の相性が悪かったり、特殊な問題が出たりすることもあります。
なので、滑り止めで受験する志望校の1〜2年分は解いてみて、問題の相性が悪そうな場合は志望校を変更するというのも一つの手です。
体調不良にならない身体作りをする
唯一ほぼ100%予防策があるのが「体調不良にならない身体作りをする」ということです。
風邪で調子が悪くて合格できなかった、というのが一番最悪な結果ですので、普段から健康に気をつけた食事と栄養を摂ることが大事。
具体的には、タンパク質(肉・魚・卵・プロテイン)、サプリメント(ビタミンB、C、E、鉄)を摂取することを推奨します。
詳しい内容は下記記事を参照してください。
関連記事:中学受験、体調不良の乗り越え方【放っておくと成績は下降するばかり】

健康管理に関しては親も同じく気をつけなければならないので、大人もしっかりタンパク質やサプリメントを摂って風邪をひかないようにしよう!
「中学受験でまさかの不合格は誰にでもありえる」まとめ
第1志望校に受からなければその後の人生お先真っ暗、ということは決してなく、むしろ人生の転機になる子もいます。
しかし、やはり長い時間と沢山のお金をかけて中学受験に挑んでいるのですから、まさかの不合格は経験したくないですよね。
まさかの不合格になるのは、親のちょっとした発言や子供の受験に対するモチベーション、自信、健康などが要因ですので、日頃から子供を責めない、自信をつけるためにしっかり褒める、息抜きをする、など対策を打つことが重要です。
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