サピックスはいつから通うのがベスト?【低学年から入るリスク】
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中学受験のために子供をサピックスに入れたいと思っているのだけど、いつから通うのが良いかしら?

本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。

早くからサピックス(SAPIX)に通えば入室テストも簡単だし基礎力もつくはず、とお考えの方は、ちょっと待ってください。

サピックスに限らずですが、低学年から塾に通うことはメリットもありますが、デメリットもそれなりにあります。

そこで今回は、「サピックスに低学年から通うメリットとデメリット」に加え、「サピックスにいつから通うのがベストか」を紹介。

低学年のうちから塾に通わないと遅れをとると焦っている方は、いったん落ち着いて慎重に検討しましょう。

本記事の内容

  • サピックスに低学年から通うメリットとデメリット
  • サピックスにいつから通うのがベストか

サピックスにいつから通うのがベストか小学2年生の冬からサピックスに通っている姪の様子や、低学年からサピックスに通っていた塾の教え子の話を交えて解説していきます。


サピックスに低学年から通うメリット

サピックスに低学年から通うメリット

サピックスに低学年から通うメリットは主に以下の3つ。

メリット

  • 楽しみながら勉強ができる
  • 自宅学習より親の負担が減る
  • 同じ目的を持った意識レベルが高い友達がいる

低学年から喜んで通う子もいるくらい、サピックスに魅力があるのは確かです。

楽しみながら勉強ができる

サピックスは、まだ年齢的に幼い低学年からでも楽しめる授業カリキュラムになっている。

知識を詰め込むのではなく、「なぜそうなっているのか」「どうしたらそうなるのか」という点からしっかり教えてくれるため、子供も興味を持って授業に取り組めます。

また小3から始まる理科では、テキストだけでなく視覚的な教材を使って授業を進めたり、付録を家に持って帰って工作ができたり、より楽しんで学習に取り組めるカリキュラムです。

自宅学習より親の負担が減る

低学年のうちの家庭学習は、親がつきっきりになることが多いが、通塾すれば復習だけ親がやれば良い

サピックスは予習は不要なので、基本的に親は塾の復習のフォローをすればOK。

自宅学習だと共働きの親は、かなりの時間を子供の勉強に割かなければなりません。

あおいあおい

とはいえ、通塾しても親のサポートは必要で、サピックスのプリントの管理なども最初は親がやってあげた方が良いね。

同じ目的を持った意識レベルが高い友達がいる

低学年のうちから「中学受験をする」という目的を持った友達が周りに沢山いる環境は、本人の刺激になる

たとえば、小学校では成績トップクラスの子でもサピックスでは真ん中のクラス、ということもありえる世界。

「自分より上のレベルの子がいる」と自覚することで、お子さんの意識も自然と高まります。

あおいあおい

小2からサピックスに通う姪は、下位クラスに入って自分の立ち位置を知り、「上のクラスにあがりたい!」と勉強に対するモチベーションがアップしているよ。

サピックスに低学年から通うデメリット

サピックスに低学年から通うデメリット

サピックスに低学年から通うデメリットは主に以下の3つ。

デメリット

  • 家庭の金銭的負担が大きい
  • 通塾しただけで勉強したつもりになってしまう
  • 環境に慣れてしまい、モチベーションが上がらない

低学年からサピックスに通うことは、家庭の経済状況やお子さんの性格を充分考えて決めるべきです。

家庭の金銭的負担が大きい

小1でサピックスの算数・国語(週1回)に通うと、月20,900円(税込)かかる

小1だけの金額を見ると、「まぁなんとかなるかな」と思うかもしれませんが、授業料は学年が上がるごとに金額がアップ。

小6の時点で関東だと月額59,950円(税込)かかるのですから、継続して最後まで通えるかどうかきちんと家計を試算すべきですね。

通塾しただけで勉強したつもりになってしまう

サピックスに通っているだけで、勉強をしていると勘違いしてしまう子も。

中学受験をする子が増えたとはいえ、低学年のうちからサピックスなどの進学塾に通っている子は公立小学校では少数派。

自分は塾に通っていて特別に勉強をしていると思い込み、復習がおろそかになって知識や思考力が身につかない、なんてこともあります。

環境に慣れてしまい、モチベーションが上がらない

最初は緊張して通塾するものの5〜6年間通うとなると、次第に環境に慣れてきて馴れ合いになってしまう

ずっと同じ環境で勉強への「やる気」を継続させるのは、小学生ではなかなか難しいもの。

また、学年が上がって内容が難しくなり、苦手な単元が増えてくることで、逆にモチベーションが下がることもあります。

あおいあおい

塾で教えていた中学生の子も、「中学受験までの道のりが長いのに同じ環境にずっといてぬるま湯に浸かってしまった。クラスが下がることもあまり何とも思わなくなった時期もあった。」と言ってたよ。

サピックスにいつから通うのがベストか

サピックスにいつから通うのがベストか

結論、カリキュラムが切り替わるタイミングや受験までの期間、金銭的なことを総合して考えると新4年生の授業が始まる時期での入塾がベスト

新4年生クラスは小学校3年生の2月から始まるので、入塾テストは小3の秋〜冬に受けることになります。

ですが、お子さんの性格や家庭の状況によっては、もちろん低学年から地道に通うことでしっかり成果を出せることもあるので、正解はありません。

カリキュラムの変わり目は小4

カリキュラムの変わり目は小4

小3までは学ぶ楽しさを知り思考力を高める内容ですが、4年生からの授業は中学受験に向けて本格化します。

小1〜小3は自宅学習などで基礎力をつけておき、新4年生クラスが始まる時点からの入塾だとカリキュラム的にもちょうど良し。

また、入塾テストも小4の夏前から算数と国語に加え理科と社会が加わるので、算国で受験できる小3の秋〜冬はベストタイミングでしょう。

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プライドが高くて競争心が強い子供の性格的に、サピックスに入った方が刺激を受けて勉強しそうなんだけど・・・。

あおいあおい

そういうお子さんは低学年から入っても小6までモチベーションがあまり下がらず続けられると思うよ。

読者B読者B

それなら、金銭的にはなんとかなりそうだから、うちは低学年からの入塾を視野にいれようかな。他に入塾のタイミングで気をつけることはある?

あおいあおい

校舎によっては低学年の早いうちから募集を停止することもあるから、どうしても通いたい校舎があるなら、サピックスのホームページの「入室テストの実施要項」欄の募集停止校を都度チェックして動向をつかもう!

年々募集停止のクラスが増えているので、人気があるサピックスの校舎に入りたいなら、早めの入塾も検討すべき

低学年は自宅学習をしっかり

低学年は自宅学習をしっかり

低学年のうちはそこまでお金をかけずとも、きちんと基礎力はつけられます。

市販のテキストにも良問揃いなものがあるので、勉強が苦手な子でも取り組めるような問題集をいくつかピックアップしました。

  • うんこドリルシリーズ(文響社)
  • きらめき思考力パズル(サピックス)
  • おはなしドリルシリーズ(学研)

小学校のテストですら0点を取っていた姪が自ら進んで取り組んだテキストが、人気のうんこドリルシリーズでした。(勉強が苦手なお子さん向け)

サピックスに通わなくても、サピックスのカリキュラムや指導内容に近いことが自宅でも学べます。

内容が堅苦しくなく、しかし「文字を読むこと」と「読解」の両方を身につけられる国語のテキストです。

中学受験向け基礎力をつけられる通信教育

小4から入塾するサピックス生のうち、低学年の時点で何らかの通信教育を始めるお子さんは半分はいると言われています。

数ある通信教育の中でも、基礎+αの力を付けられるのはZ会の通信教育です。

サピックスで上位クラスの入塾を目指すなら、進研ゼミやスマイルゼミでは少し物足りない内容なので、Z会がおすすめ。

関連記事:公文をやめてZ会にすべき?中学受験も検討中

「サピックスはいつから通うのがベスト?(低学年から入るリスク)」

「サピックスはいつから通うのがベスト?(低学年から入るリスク)」

サピックスに低学年から通うにしても小3以降から通うにしても、親のサポートは絶対に必要です。

中学受験は長いスパンでの戦いになるので、子供も親も息切れしない方法で勉強を進めていくべき。

サピックスに低学年から入ったからといって志望校に合格できるとは限らないので、お子さんの性格や生活状況を考えて、いつのタイミングで入塾するか決めましょう。


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