【中学受験】6年生から伸びる可能性【大逆転はあリえる?】
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子供が小学6年生で模試の結果が絶望的なんだけど・・・。これから成績が伸びて大逆転できる可能性はある?

本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。

小学6年生になっても思うように成績が上がらず、志望校に手が届きそうにないので志望校の変更を考えている、という方の話をたまに聞きます。

そして、夏くらいまでは通塾も中途半端で中学受験の勉強にも身が入らなかった子が、秋以降に突然スイッチが入って成績が伸びて大逆転!という事例も今まで何度か見てきました。

そこで今回は、「中学受験で小学6年生から成績が伸びる可能性」に加え、「中学受験で小学6年生から成績が伸びる子・落ちる子の特徴」を紹介。

本記事の内容

  • 中学受験で小6から成績が伸びる可能性
  • 中学受験で小6から成績が伸びて大逆転した体験談
  • 中学受験で小6から成績が伸びる子・落ちる子の特徴

実際に塾講師として教えてきた子達が大逆転したエピソードや逆に小6で成績が落ち続けてしまった子の特徴を解説します。


中学受験で小学6年生から成績が伸びる可能性

中学受験で小学6年生から成績が伸びる可能性

受験シーズンが近づいてくるのに、我が子の成績はちっとも伸びなくて毎日不安を抱えて過ごしているという方が毎年一定数います。

でも、 小6からでも成績が伸びる可能性はあります

もちろん、受験当日までに大して勉強しないで成績が伸びることはありませんが、5年生まではあまり勉強していなかったのに、小6夏から急に志望校が射程圏内に入るということはあるので、諦めずにお子さんの勉強のやる気スイッチを探してあげてください

中学受験で小学6年生から成績が伸びる可能性はある

中学受験で小学6年生から成績が伸びる可能性はある

親が思っている以上に子供には伸び代がある

例えば、大人が半年間でTOEICの点数を400点から800点に伸ばすのはかなり厳しいですが、小学6年生の子が半年で偏差値を10近く上げることはそれなりにあり得る話

なぜなら、人間の脳は4歳までに急激に発達し12歳くらいまでに成長は100%に達するのですが、成長が遅めの子は12歳前後に他の子よりも脳の発達の伸び率が高くなることがあるからです。(脳の成長について詳しくは、SGC総合栄養学院の【応用】スキャモンの発育曲線をご覧ください。)

あおいあおい

志望校を確定したら急に勉強のモチベーションが上がって、今までの倍以上勉強に集中し出したという子もいるよ。成績の伸びは子供のやる気に比例しているね。

小学5年生以前の努力は成績の伸びに関係あるのか

小学5年生以前の努力は成績の伸びに関係あるのか

小学5年生以前の勉強は、小6以降の伸び率に関係する

中学受験の直前期でも成績はぐんと伸びますが、それまで全く勉強しないで偏差値を10や20上げることは難しいです。

小学5年生までに少しずつでも勉強してきたことが、成績には直結しないものの知識や思考の蓄積となっていて、それが小学6年生になり爆発的にアウトプットできるようになる可能性は充分にあります。

長い受験生活で中だるみは多少あっても仕方がない

長い受験生活で中だるみは多少あっても仕方がない

中だるみがある子の方が急激に成績が伸びることは多い

常に成績トップを取っていたり、小3から中学受験勉強を始めて順調に成績を伸ばしてきたような子は、急激に成績が伸びることはありません。

でも、多くの子は長い数年間の受験生活の中で中だるみ期間が発生しますし、そういう子達の方が何かをきっかけとしてその後成績が急上昇することも多いのです。

あおいあおい

新御三家に合格した甥は、小4で偏差値55くらい。その後反抗期に伴い偏差値が10近く落ちて絶望的だったけれど、甥が信頼している塾の先生の励ましもあって、成績は持ち直したよ。直前期も合格可能性は40%だったけれど、受験当日まで諦めずに勉強したことが合格に結びついたみたい。

逆に、絶対合格するだろうと思っていた子がまさかの不合格ということもあり得ます。

関連記事:中学受験でまさかの不合格は誰にでもありえる

中学受験で小学6年生から成績が伸びて大逆転した体験談

中学受験で小6から成績が伸びて大逆転した体験談

ここでは、実際に塾で教えていた生徒やママ友の子供の大逆転体験談を紹介。

中には小6の夏〜直前期に偏差値が15近く伸びた子もいます。

ちなみに、私自身も高校受験の話ですが、直前期まで合格可能性は40%くらいの豊島岡女子高校(当時の偏差値70超くらい)に合格できたので、逆転のチャンスはいくらでもあると実感しました。

合格可能性20%、小6の秋からの大逆転

  • 男の子
  • 小6夏の模試:合格可能性20%
  • 第一志望校:四谷大塚偏差値68
  • 成績が伸びたキッカケ:10月から過去問の徹底対策を始めた

小6の夏で合格可能性が20%。でも、秋以降に親と一緒に第一志望の中学校の過去問を徹底して分析し、出題傾向を掴んで入試に出そうな問題ばかりを解いたところ、直前の学校別オープン模試で合格可能性70%までの伸びを見せました

それまであまり勉強に対しては前向きでなかったものの、秋以降の周りの受験モードに感化され、かなり集中して勉強に取り組むようになったのも大きい要因です。

合格可能性50%、小6夏からの大逆転

  • 女の子
  • 小6夏の模試:合格可能性50%
  • 第一志望校:四谷大塚偏差値57
  • 成績が伸びたキッカケ:志望校のテニス部に入りたいという目標ができた

小6夏の時点で、合格可能性は五分五分。第一志望校は小5の時から決まっていたものの、漠然とした目標で勉強していたため、成績は鳴かず飛ばずといった感じでした。

ところが、好きな漫画に出てくる主人公がテニスをしていて自分もテニスを始めたいと思ったことをキッカケに、夏休みから猛勉強を開始息切れすることなく、無事に第一志望校に合格できました。

合格可能性20%、小6秋からの大逆転

  • 男の子
  • 小6夏の模試:合格可能性20%
  • 第一志望校:四谷大塚偏差値68
  • 成績が伸びたキッカケ:それまで習っていたサッカーをやめた

小6の夏まではサッカークラブに所属して週2回練習を続けていましたが、夏休みの終わりにやめたことでエネルギーが受験勉強に集中

それまで大して勉強していなかったのに小6〜直前期に爆発的に伸びるのは男の子の方が多いのですが、この子もまさにそのタイプでした。(女の子はコツコツ型が多いです。)

あおいあおい

成績が伸びるキッカケとなる原因は人それぞれ。志望校にどうしても入りたいという子供本人の意志が小6で強くなったという話が多いよ。

中学受験で小学6年生から成績が伸びる子・落ちる子の特徴

中学受験で小学6年生から成績が伸びる子・落ちる子の特徴

塾講師時代の教え子や中学受験をしたママ友のお子さんを見ていると、小6から成績が伸びる子には特徴があります

逆に、小6で成績が落ち続けて志望校に受からなかった子にも共通点が存在。

以下でその特徴・共通点について解説します。

中学受験で小学6年生から成績が伸びる子の特徴

  • 親が子供を抑圧していない
  • 子供が第一志望校を自分で決めた
  • 自分である程度計画立てて受験勉強を進められる

小6で飛躍的に成績が伸びた子は、親に必要以上にプレッシャーをかけられていませんでした

また、自分で行きたいと思える中学校があり、目標に向かって自ら進んで勉強し出したのも大きな特徴。

やはり自発的に取り組むようになったことが結果に結びついたと見受けられます。

あおいあおい

小5までもみんなそれなりに勉強していたけれど、あんまり受験勉強に身が入っていない子もいたよ。でも、知識や思考力は少しずつ蓄積されていっていたから、小6の一年間でそれらが結びついて爆発的に成績が伸びた子が多いね。

中学受験で小学6年生から成績が落ちる子の特徴

  • イヤイヤで中学受験勉強をしている
  • 第一志望校への入学の思いが強くない
  • 親が子供にプレッシャーをかけすぎている

逆に小6で成績が下がってしまい残念な結果に終わってしまった子は、親から無理やり中学受験をさせられている子がほとんどでした

子供の勉強に対するモチベーションが低いので、志望校も半ば親が決めたケースだと結果に結びつかず、合格できてもその後中学校で落ちこぼれてしまった子もいました。

少し点数が悪いだけでガミガミ怒鳴ったり、模試の成績が悪いとこの世の終わりかと思うほど悲しがっていたお母さんがいて、その子供は一見しっかり素直に勉強しているように見えても相当のプレッシャーを感じていたようで、最後の1年間は偏差値が8ほど落ちてしまったのを目の当たりにしたことも。

あおいあおい

子供が12歳で親が36歳の場合、子供の体感時間は親の1/3倍と言われているよ。だから、小6の秋に親はあと4ヶ月しかないと焦るけれど、子供にとっては受験当日は親の体感時間で言うと1年先くらいの話。緊張感と本気モードに入るのはまだ時間がかかるかも。

昔、早稲田アカデミーの先生とお話ししたときに、「正月特訓で驚くほど伸びます。エンジンが急にかかり出す子が多いです。」と言われましたが、そのくらい子供が本気モードになるのに時間がかかる場合もあるので、親はなるべく見守ってあげましょう。

中学受験で小学6年生から成績が伸ばすために親がやるべきこと

中学受験で小学6年生から成績が伸ばすために親がやるべきこと

以上からも分かるとおり、親はなるべく子供に対して負の感情を出さずに過ごすことが大事です。

もちろん、場合によっては叱らなければならないこともありますが、模試やテストの結果などを見て子供を罵倒したり責める言葉だけは絶対に避けてください。

逆に褒められることがあれば、どんどん褒めてあげましょう。子供が安定した精神で受験期を過ごすことが、合格に結びつきます

あおいあおい

「中学受験において母親は女優になれ」と塾の説明会などでよく聞くセリフだけど、それは間違っていないと思うよ。親だってプレッシャーもあるし緊張するけれど、なるべく子供には感情を見せないようにするのが大切。

「【中学受験】6年生から伸びる可能性【大逆転はあリえる?】」まとめ

大見出し4

小6の秋から成績が伸びて大逆転できる子はたくさんいます

また、難関校になればなるほど志望校の過去問対策は重要で、実際に私の甥は夏前の合否判定で合格可能性20%でしたが、過去問対策の徹底により新御三家の1校に合格できました。

子供に対して受験当日までどうアポローチしたら良いかわからないという方は一度こちらの本を読んでみると、これからの中学受験生活や子供の教育に関する指針が見えてくるかもしれません



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