

中学受験のために通塾しているけれど、塾のフォローのために家庭教師を併用するのはあり?

塾の成績が伸び悩んでいるから家庭教師もつけたいけれど、デメリットってある?
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
中学受験のための進学塾に通ってはいるものの、思うように成績が伸びない生徒は一定数います。
となると、塾のフォローを家庭教師にお願いするのは自然な流れ。
そこで今回は、「塾と家庭教師を併用するメリット」に加え、「塾と家庭教師を併用するデメリット」まで事例を交えて紹介します。
本記事を参考にすると、塾と家庭教師をどのように使い分けるのが効果的かを知ることができます。
- 塾と家庭教師を併用するメリット(事例あり)
- 塾と家庭教師を併用するデメリット(事例あり)
- 塾と家庭教師の使い分け方
- どのような家庭教師センターを選べば良いか
実際に中学受験を終えた私の元生徒や友人のお子さんの経験談を参考にして、解説していきます。
成功例だけでなく失敗例も見ることで、今後の指針の大きな材料になります。
中学受験で塾と家庭教師を併用するメリットとデメリット
結論、中学受験で塾と家庭教師を併用するデメリットよりメリットの方が大きいです。
ただし、デメリットをしっかり理解した上で、お子さんに家庭教師は向いているかどうかを判断するのが絶対条件。
まずは、塾と家庭教師を併用するメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
中学受験で塾と家庭教師を併用するメリット
- 苦手科目・苦手分野を減らせる
- 勉強に対する安心感が生まれる
- 「親が塾のフォローをする時間」を減らせる
塾と家庭教師を併用するメリットは主に3つです。
苦手科目・苦手分野を減らせる
授業スピードの早い塾で理解できなかった部分を、家庭教師の先生にわかりやすく教えてもらえます。
苦手科目や苦手分野が、いつの間にか得点源になっていることも。
勉強に対する安心感が生まれる
塾の集団授業と違い、家庭教師の個別指導では先生は生徒一人だけを見てくれます。
自分の勉強に強い味方ができることで、メンタルが安定し、落ち着いて勉強ができるという効果を発揮。
「親が塾のフォローをする時間」を減らせる
塾の勉強のアフターフォローは、親にとってかなりの負担で、多大な時間を割かなければならないこともしばしば。
家庭教師の先生なら、宿題や疑問点のカバーだけでなく、生徒の精神面のケアもしてくれます。
中学受験で塾と家庭教師を併用するデメリット
- 家計への負担が大きい
- 「自分で勉強して理解する」クセがつきにくい
- 相性が合わないと子供に負担がかかるだけ
塾と家庭教師を併用するデメリットも主に3つです。
家計への負担が大きい
大手進学塾に通うだけで、小学校高学年なら年間100万円以上の出費があります。
さらに、家庭教師の費用が月2〜4万円前後かかるとなると、家計への負担が大きくなってしまうのが最大のデメリット。
「自分で勉強して理解する」クセがつきにくい
「自分で勉強して理解する」ことができないと、たとえ受験に成功しても、中学入学以降の勉強がツライだけ。
家庭教師の先生はあくまで補佐的な役割と子供に理解させることが重要です。
相性が合わないと子供に負担がかかるだけ
どんなに指導力が高い先生でも、生徒との相性の良し悪しは必ずあります。
子供と先生の相性が良くないと感じたら、すぐに先生を交代してもらうよう、親が気を配ることが必要。
中学受験で塾と家庭教師を併用した経験談の紹介
中学受験を終えた私の元生徒や友人のお子さんに、塾と家庭教師を併用したことが良かったかどうかを聞いてみました。

小学校5年生後半からサピックスの通塾に加え、家庭教師の先生にもお世話になりました。やはり苦手分野の勉強を細かく教えてもらえるのは子供にとって良かったようで、伸び悩んでいた国語の成績が受験期直前では偏差値70を超えることもありました。お金は1年半で60万円ちょっとかかりましたが、家庭教師の先生に見てもらわなかったら第一志望校に合格できなかったかもしれません。

小学校6年生の4月から早稲アカと家庭教師を併用しました。良かった点は、塾のフォローを徹底的にしてもらえて親が勉強を見なければいけない時間が減ったこと。悪かった点は、少し家庭教師の先生に頼りすぎてしまい、子供の勉強の進捗具合をしっかり把握できなかったこと。総合的に見ると良かった点の方が上回り、中学受験も無事合格できました。

小学校5年生の夏から進学塾に加えて家庭教師の先生に勉強をみてもらい始めました。家庭教師センター選びを最初に失敗してしまい、あまり実力のない先生に5ヶ月ほど無駄にお金を支払う形になってしまいました。そのあと、ママ友の紹介で思い切って別の家庭教師センターに変更し、子供が通っている塾と志望校に合ったカリキュラムで授業をしてもらえるようになりました。最初にどこの家庭教師センターを登録するかが重要だと思います。
みなさん、最終的には塾と家庭教師を併用したことが受験成功につながったそうです。
サピックスと家庭教師を併用したご家庭の口コミは、≫【最新版】サピックス対策の家庭教師を選ぶ3つのポイント(口コミあり)にも載せています。
塾と家庭教師の使い分け方
- カリキュラムは塾の方針に従う
- 家庭教師には塾のフォローをしてもらう
- 家庭教師には苦手科目を中心に教えてもらう
塾と家庭教師の誤った方法での併用は、逆に勉強の進度を遅らせる原因になります。
そうならないために、注意しなければならないことは主に3つ。
カリキュラムは塾の方針に従う
塾とは全く別のスケジュールで家庭教師の先生に授業してもらうのは、最悪なパターンです。
家庭教師の先生には、塾のカリキュラムやスケジュールをしっかり把握してもらいましょう。
家庭教師には塾のフォローをしてもらう
家庭教師に新しい単元を教えてもらうのは、かえってお子さんの混乱を招くことに。
塾のアフターフォローをしてもらうことが、効率よく成績を伸ばせる秘訣です。
家庭教師には苦手科目を中心に教えてもらう
塾と併用の場合、家庭教師に勉強を見てもらう時間は大体週1回60~90分という人がほとんど。
その限られた時間の中で、家庭教師の先生には「塾で理解できなかった部分・苦手な部分」を中心に授業してもらいましょう。
塾と家庭教師を併用する場合の家庭教師の選び方
- 進学塾別の対策コースがある家庭教師センターを選ぶ
- 先生の指導力が高く、実績がある家庭教師センターを選ぶ
先程の経験談にもありましたが、どこの家庭教師センターに登録するかで今後の成績の伸び具合が変わります。
家庭教師センターを選ぶ際の重要なポイントは2つ。
進学塾別の対策コースがある家庭教師センターを選ぶ
進学塾別の授業内容や特徴を把握できていない家庭教師センターはNGです。
そのため、お子さんが通っている進学塾の授業内容やテストに対応できる先生を派遣できることが明示されている家庭教師センターを選びましょう。
先生の指導力が高く、実績がある家庭教師センターを選ぶ
塾別対策ができることに加え、家庭教師の先生の中学受験の指導力と実績が鍵となります。
中学受験に弱い家庭教師センターは、ホームページで指導力と実績のアピールが少ないので、見分けるのは意外と簡単です。
大手進学塾と併用する場合のおすすめの家庭教師センター
- 家庭教師のノーバス
- 代々木進学会
これまでに記載した条件に加え、料金も明確で高すぎない家庭教師センターは上記2つです。
家庭教師のノーバス
講師の採用率が25%と低く、各塾のカリキュラムや教材をしっかり把握してサポートしてくれるのが特徴。
週1回90分の授業が月4回で、32,780円~53,020円(税込)になります。
詳しい情報は、≫家庭教師のノーバスの口コミは?にて解説しています。
代々木進学会
四谷大塚と提携しており、学生講師でも必ず中学受験経験者が派遣されます。
週1回90分の授業が月4回で、学生講師の場合は29,040円〜(税込)、プロ講師の場合は38,720円〜(税込)になります。
詳しい情報は、≫代々木進学会の家庭教師の評判・口コミを徹底調査にて解説しています。
「中学受験で塾と家庭教師を併用をするメリット・デメリット」まとめ
中学受験で塾と家庭教師を併用をするメリットは大きいですが、家計への負担が大きいのも事実。
通塾一本で合格しているお子さんの方が多いのは確かですので、まずは今の勉強のやり方に問題がないか、お子さんとしっかり話し合ってみましょう。
その上で、親がフォローするのが難しい場合は、家庭教師の先生に頼るというのも一つの選択肢です。
家計への負担が気になる方は、家庭教師の費用相場についてこちらの記事で解説しています。
中学受験で家庭教師に指導してもらう場合の平均費用と相場を調査しました。相場を知った上で、家庭教師センターを選択する際の注意点も紹介。
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