

子供を難関私立中学に入学させたいけど、家庭教師だけで合格できるの?

サピックスや日能研と比べて、家庭教師だと中学受験勉強のノウハウが少ないと思うのだけど・・・
本記事では、このような疑問についてお答えしていきます。
難関校の中学受験をするなら、大手進学塾に通うのが一般的。
しかし、子供を通塾させているものの、思ったように成績が伸び悩んでいるご家庭があるのも事実です。
そこで今回は、「家庭教師だけで難関中学に合格できるかどうか」に加え、「どのようなお子さんが家庭教師だけの中学受験に向いているか」について紹介します。
これから中学受験の勉強を始めるお子さん、通塾しているけれどなかなか偏差値が上がらないお子さんにとって、本記事は今後の勉強方法の指針になります。
- 大手進学塾のメリット・デメリット
- 家庭教師のメリット・デメリット
- 家庭教師だけで難関中学校に合格したケース
- どのような子が家庭教師一本の中学受験に向いているか
実は、私のママ友の娘さんが、2020年度の中学受験で家庭教師一本で女子御三家の一つに合格しました。
そんなケースを踏まえて、解説していきます。
中学受験は家庭教師だけで合格できる?
家庭教師一本で難関中学校に合格できるかどうかを知るために、下記の2点を比較します。
- 大手進学塾のメリット・デメリット
- 家庭教師のメリット・デメリット
難関校に合格するには、進学塾に通うのが一般的。
しかし、通塾と同様の成果を家庭教師の授業で出せるのであれば、家庭教師一本でも合格できると考えて良いですよね。
大手進学塾のメリット・デメリット
まず、大手進学塾のメリットとデメリットを比較してみましょう。
大手進学塾のメリット
大手進学塾に通うメリットは主に3つ。
- 生徒数が多いため、周りの生徒に刺激を受ける
- 頻繁に実施されるテストで、自分の今の実力を常に把握できる
- 合格実績が多いため、より合格に近づけるカリキュラムがある
進学塾に通う最大のメリットは、生徒が多い環境のため、授業に集中したり、勉強へのモチベーションが上がりやすくなるという点です。
また、授業内外でテストも頻繁に行われるため、現在の得意分野・苦手分野を把握でき、勉強の対策がしやすくなります。
長年に渡る合格実績の積み上げにより、授業のカリキュラムが毎年改訂されることも特徴の一つ。
大手進学塾のデメリット
大手進学塾に通うデメリットも3つ。
- 通塾に時間を取られる
- 他の生徒の成績を気にしすぎてしまう
- 授業時間が決まっているため、他の習い事が続けにくい
たとえ都心に住んでいたとしても、通いたい塾が徒歩圏内にあるとは限らず、30分~1時間30分程度、通塾に時間を取られます。
また、例えばサピックスはクラス分け、さらに席順が成績順になっているため、プレッシャーに弱い子は成績が下がると途端に自信を消失してしまいます。
あとは、授業の時間が塾都合で固定されているため、息抜きの習い事を続けたくても、やめなければならない場合も。
家庭教師のメリット・デメリット
次に、家庭教師のメリットとデメリットを比較してみましょう。
家庭教師のメリット
家庭教師に勉強を見てもらうメリットは主に3つ。
- 授業時間を自己都合で変えることができる
- 自分専用のカリキュラムで授業を進めてもらえる
- 家で授業を受けるので、移動時間などのロスがない
進学塾とは違い、ある程度自分の都合で授業時間や曜日を変えることができます。
また、家庭教師を選択する最大のメリットは、1人1人の生徒の実力・性格に合ったカリキュラムを組んでもらえること。
さらに、通塾のための移動がないので、その分勉強に時間を充てることができ、外出の際の安全面も気にせずに済みます。
家庭教師のデメリット
家庭教師に勉強を見てもらうデメリットも3つ。
- テストを受ける機会が少ない
- 家庭学習だと勉強外の誘惑がある
- 周りの生徒から刺激を受けることができない
大手進学塾だと、授業時間内にテストを受けて実力を把握する機会が存在しますが、家庭教師の場合、それは模試を受けたときのみ。
また、家庭教師を選択した場合、家庭学習の時間が多くなる分、テレビ・漫画・携帯電話などの誘惑が多くなります。
そして、通塾との一番の違いは、マイペースに勉強を進められる分、気づいたら他の子とかなりの実力差をつけられてしまっていたということもあり得る点ですね。
中学受験は家庭教師だけで合格できる!
さて、本題の「中学受験は家庭教師だけで合格できるか」ですが、 結論、充分合格は可能です。
塾と家庭教師の最大の違いは、自分が勉強する環境に他の生徒がいるかいないかという点で、それ以外、正直そこまで大した差はありません。
難関校に合格できるかどうかは、先生の指導力によって大きく左右されますが、大手進学塾でも先生の当たり外れはあるので、結局のところ、信頼できる先生に勉強を見てもらうことができれば、家庭教師一本でも合格することができる、というわけです。

やっぱり周りに同レベルの生徒がいて、実力テストも頻繁に受けられる塾の方が良さそう・・・”

子どもの性格によっては、周りを気にせずに済む環境の方が勉強できることもあるし、悪い意味での「テスト慣れ」というデメリットもあるよ。
信頼できる家庭教師の探し方については、≫【プロが教える】中学受験の家庭教師の選び方5つに記載しています。
どのようなタイプのお子さんが家庭教師だけの中学受験に向いているかは後ほど記載しますが、まずは家庭教師一本で合格できた事例を見てみましょう。
家庭教師だけで難関中学校に合格したケース
家庭教師のみで合格できたケースはレアケースかと思う方もいると思いますが、受験専門の家庭教師センター「代々木進学会」では、約3~4割の生徒が塾に通わずに志望校に合格しているとのこと。
※代々木進学会について、詳しくは≫代々木進学会の家庭教師の評判・口コミを徹底調査で解説しています。
実際に、家庭教師だけで難関中学校に合格できたお子さんが私の周りにもいます。
その事例を紹介しますね。
家庭教師だけで難関中学校に合格したケース1
女の子 | |
小学校4年生の4月から | |
授業時間 | 小学校4年生:週1~2回/90分小学校5~6年生:週2~3回/90分直前期:週3回/90分 |
第一志望校合格(女子御三家の一つ) |
私のママ友の一番上の娘さんなのですが、なんと家庭教師だけで女子御三家の一つに合格されました。
両親が共働きなので、親が家にいなくても家庭教師の先生に勉強を見てもらえたこと、夜ご飯は家族一緒にご飯を食べられたことが良かったそうです。
塾で他の生徒から刺激を受けられない分、たまに外部で模試を受けて自分の実力を把握するのが大事とのこと。
家庭教師だけで難関中学校に合格したケース2
男の子 | |
小学校3年生の10月から | |
小学校3年生:週1回/90分小学校4~5年生:週2回/90分小学校6年生:週2~3回/120分直前期:週3回/120分 | |
第一志望校合格(大学への内部進学がある難関私立中学校) |
大学のときの3つ上の先輩の息子さんも、家庭教師のみで偏差値70越えの難関私立中学校に合格されました。
その子は、最初は大手進学塾に通っていたのですが、あまり環境に馴染めず半年ほどで退塾し、家庭教師のみに変えたことにより、成績がぐんぐん伸びました。
直前期は塾よりお金がかかりましたが、トータルで見たら、進学塾に通うのと大して金額は変わらずに済んだそうです。
家庭教師だけで中学受験に挑む際の注意点
- 小学校低学年のうちから基礎学力を身につける
- 中学受験専門のコースがある家庭教師センターを選ぶ
家庭教師のみで受験に挑む場合、費用の関係からどうしても授業時間は限られてくるため、小学校低学年のうちから基礎学力を身につけ、中学受験に対応できる土台を作る必要があります。
また、これが最大のポイントですが、中学受験専門または中学受験専門のコースがある家庭教師センターを選んでください。
難関校の中学受験はかなり特殊な勉強を必要とするので、先生の確かな指導力が必要になります。

大手進学塾の先生でもアルバイトの学生講師で指導力はあんまり・・・という場合もあるから、信頼できる家庭教師の先生に見てもらえれば、通塾よりも効率よく勉強が進むよ。
どのような子が家庭教師だけで中学受験の合格を目指せるのか
ここまで、中学受験は家庭教師だけで合格することが可能と書きましたが、家庭教師だけで合格するのは難しいタイプの子もいます。
塾と家庭教師の最大の違いは、「自分が勉強する環境に他の生徒がいるかいないか」ということでここがキーポイント。
家庭教師だけで中学受験をお考えの方は、お子さんがどちらのタイプに当てはまるか考えてみてください。
家庭教師だけで中学受験を目指せるタイプ
- プレッシャーに強くない
- マイペースにコツコツ勉強できる
- 他の子と競争するのは苦手で、周りを気にしてしまう
こんな感じのお子さんは、家庭教師向きのタイプです。
メリットの多い進学塾ですが、通塾すれば周りの子の成績が目に入ってきますし、クラス分けで順位が落ちてしまったことにショックを受けて、なかなか立ち直れない子がいるのも事実。
マイペースに勉強できる子も、通塾しないで受験に挑めるタイプです。
塾に通った方が合格しやすいタイプ
- 負けず嫌い
- コミュニケーション能力が高い
- 家にこもって勉強することが苦手
こんな感じのお子さんは、進学塾向きのタイプです。
負けず嫌いの子は、成績が落ちて他の子に抜かされても、ショックよりも「次は勝ってやる」という競争心が勝るので、通塾した方が伸びやすいです。
また、休憩時間に友達と話をして息抜きした方が勉強にメリハリがつく子もいますので、そういう子も通塾向き。
子供がどのようなタイプか判断つかない場合
ここまで読んでも、お子さんが家庭教師向きか通塾向きかわからない、という方は、とりあえず大手進学塾を選択するのが無難です。
なぜなら、難関校に合格する子たちの多くが通塾しているから。
中学受験において見極めがつかない場合は、多数派の意見・行動に従う方が成功しやすいです。

これはあくまで見極めがつかない場合であって、家庭教師一本でも確実に合格はできるので、お子さんに合った勉強方法を選択するのがベストだよ。
「中学受験は家庭教師だけで合格できるのか」まとめ
中学受験は家庭教師だけで合格可能で、個人的にはその方が「自分で勉強するクセ」がついて、中学進学後の勉強も順調に進むと思います。
もちろん、通塾の方が効率よく偏差値が伸びる場合もありますし、塾と家庭教師を併用するという方法もありますので、ご両親はお子さんに合った勉強方法を選択するサポートをしてあげてください。
家庭教師だけで難関中学校を目指す場合に最適な家庭教師センターは、こちらにまとめています。
中学受験でおすすめの家庭教師のランキングです。小学生向けの家庭教師センターはたくさんありますが、その中でも中学受験向けの家庭教師センターをピックアップし、教師の質やコース内容、コスパで比べてみました。
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